TBS版。
いま、会いにゆきます
TBSでドラマ化されるのは、以前お話しした通り。
ですが、先日、テレビCMが始まり、もうそりゃビックリ!
実は、TV版には大して期待していなかったので、よく調べていなかったのですが、今回、CMで見ると、息子役と主題歌がおんなじ!!
…露骨だねぇ。
二匹目のなまず(笑)。
「世界の中心で…」は、はっきり言ってどうしようもない感じだったから、今回は二の轍を踏まずに、映画で描かれきれなかった6週間にスポットを当てて、まるで映画の続編のような作り方で攻めるつもりなのではないでしょうか?
まあ、結局は見るんだけどさ(大笑)。
ところで。
話はガラッと変わるのですが。
最近、15歳の少年の事件が多い…とマスコミは騒ぎ立てている。
ふん。バカバカしい。
昔から少年犯罪はあるっちゅ~ねん!!
江戸時代には、親殺しだとか兄殺しだとかの犯罪が無かったとでも言うのだろうか?
確かに、ネットで榴弾の作り方を調べたり、電熱器を利用しての時限爆弾を作ったり、と、まるで小説並みの内容ではあるが、それはそれ、正に時代というもので、何ら内容的に変わったわけではない。
15歳が目新しいのか?
そうやって切り込めば目新しいとでもおもっているのだろうか?
あのような報道は、事実だけ知ったら、後は皆さん無視なさい。
で、ですね。
特に、兄貴の滅多刺し事件。
最初に聞いたら、皆さんどう思われるのでしょうか?
ですが、決して「悪逆非道だ!」などと思ってはいけない!
ワタクシ。
とある方のお教えを覚えていたので、即座にこう思った。
「あ~、相当苛められていたんだ~」
これ、実は、ワタクシの尊敬する上野正彦先生のお教えなのだ。
上野先生は、34年もの経験を持つ元・監察医。
「死体は語る」などの名著を書かれている。
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ワタクシも、3冊ほど読みふけったものです。
で。
彼の数え切れない経験からすれば、滅多刺し事件の殆どが、極端に虐げられていた人たちの反撃によるものなのだという。
つまり。
滅多刺しをした者は、いつも相手を極度に恐れているから、相手を実像よりも遥かに巨大な存在として認識している。
だから、追い詰められて凶行に及んだとしても、それは、もう追い詰められての最後の手段の行為で、しかも、彼らの殆どは、相手がゾンビのように生き返るかのような恐怖と共に犯行をするのだというのです。
簡単に言えば、「頼むから、『絶対』死んでくれっ!」と思って何度も刺すのです。
今回の少年も、取調でこう語っているそうです。
先生のお教え通りの言葉・動機でしたね。
「生き返ったら困る」
その一心で刺し続けたのです。
ニュースを聞いた時は、「先生、流石です」と、ちょっと感心しました。
…本来は感心するものでもない筈なのだが、一口に「犯罪者」と言っても、決して「許されない者」たちばかりではない、という再確認という意味でも、やはり貴重なお教えだと思いましたね。
だから。
滅多刺し事件を見たら、これは、一方的な犯罪ではない!と思った方が、より真実に近いのではないでしょうか?
バラバラ事件は、今度は様子が違う。
上野先生によれば、犯行後、犯人にとって、死体というものは、もうすでに人格を失った単なる証拠品としてのゴミのようなものに早変わりするのだそうで、人間、その場になると、いとも簡単に死体をバラバラにしてしまえるのだそうです。
だから、バラバラにしたからと言って、人間性が残虐などと判断するのは、かなり滑稽なものになるのかもしれない。
証拠を処分するのは、刑事事件としては当たり前なので、刑法上も犯人には証拠隠滅罪は成立しないのです。
これは、あくまでその延長上のお話、なのではないでしょうか。
は~。
現場のプロに教えて貰わないと、決して分からないことって、きっと多い筈ですよねぇ。
by uneyama_shachyuu | 2005-06-25 19:34