いわゆる「もしドラ」の「是非」論

皆さんは、いわゆる「もしドラ」という小説をご存知だろうか??



「もしドラ」とは、

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

などという舌を噛みそうな長い題名の小説ですね。

公式サイト


本日購入して拝見致しましたが、大変面白く読ませて頂きました。

でもね。
この本についての評価が、これほど真っ二つになっているとは思いませんでした。

アマゾン

全てではないけれど、拝見してきた中で、特に星一つになっているところで見ていてムカついたものは、書いている人が上から目線で書いているからだろうと思いますけれど、それ以外にモヤモヤした感じがあって…

で、それが何なのか?が分かるまで読み進めていたら、皆さん、大体どのようなところで不満なのかが分かってきました。

それは?

文章が下手。

陳腐なストーリー。

ドラッカーの紹介している内容の中身が『軽い』。


こんなところのようです。



でもね~。
ぷんぷん匂うのよ。
特にマネジメント論がどーたらこーたら論じている人たちには。

オレ様の方が「ドラッカー」もマネジメントも知っているぜい!!

…という自惚れが。


これらの事を書いている人たちには、ある共通点がある。

それだけは、文章からす~ぐに読み取れる。

これらの中でマネジメント論(場合によってはそれらの学説や論者そのものまで)否定していたりする人たちは、間違いなくほぼ全て、所詮はサラリーマンなんですよね ~(汗)。



この小説の真価は、そういうマネジメント論だとか方法論にあるんじゃないのね。

小なりと言えども経営者になった事がある人、それも激烈な現実に直面した経験がある人ほど、おそらく同じ視点になると思うんですけどね。

マネジメント論、まあ誰でも良いですが、今回はドラッカー先生のものとしましょう。

実は、これには、語られていない前提と言うものがあるんですわ。

これらマネジメントの前提も知らずに読んで、方法論だけ学んで、分かったような顔しているサラリーマンが、分かった振りして批判していると、ちょっと笑ってしまった。

その前提とは??



それは、すなわち、責任なんだわ。



簡単に言えば。
ドラッカー先生を含む経営哲学とかマネジメント論などは、そもそもサラリーマン『風情』が読んでも、その方法論くらいしか分からない。

それは、経営責任というものを心底味わったことが無いからなんだよね。

脱サラしてわれわれの業界に入ってきても、それが顕著になる。

つまり、簡単に言うと、責任について甘えんぼなんだわ。


サラリーマンってね。
すぐ言うんですよ。

「責任は自分が持つ。」

は!
責任っていっても、それは社内的な意味が殆どでね~??外部の、それも経営者の世界では通用しない程度の軽さ。

最悪クビになる程度。

でもね。
経営者は、法的責任も含め、丸裸になって文字通り潰されるかもしれないというリスクを負っている。

従業員の生活も含め、追っている責任の重さは、そんなもん、サラリーマンが感じているような代物でもないし、想像できるものではない。

でね。
こう言われると、必ず言いますよ。この手の人たちは。
「自分たちは、『マネジメント』で毎日飯を食っている!!」ってね~。

これが知ったかぶりだというんです。

自分の価値観だけでモノを言っちゃあ、知らぬ間に恥かくよ~。

少なくとも、起業して実業家になったような外部の経営責任者たちからは、心の中でせせら笑われる。

所詮、責任も取らないサラリーマンが、偉そうに経営者に軽~い提案しているってね(笑)。


サラリーマンであっても、本当の意味でマネジメントで飯食っていると思っている人は、経営者に対して絶対不遜な態度を取らない。

その責任の重さを知っているからだ。




この小説は、高校生という立場の中で、その責任を持とうとしている子たちの視点がある。

彼女は、まさしく「起業」しようとしている人の視点と責任感を持ち始めているのね。

すなわち、経営の責任者の視点と責任感ね。

その視点や共感はね、ワタクシたち自営業者や経営者だけが感じ取れるもので、サラリーマンでは決して感じ取れない。

毎日、一歩間違えたら何もかも無くしてしまうかもしれないという緊張が、体に張り付いているから。

仕事をしているったって、そういう感覚は絶対持てないからね。だって所詮雇われだもん。辞めりゃ~いいんだから。

サラリーマンでもこういうでしょう。

クビになったら全てを失う。

でも、再就職先を探すという行動に出れるでしょう?

でも、経営者は違います。

そんなに簡単にその後の道筋なんてつけられない。




つまり、結論を言えば。

自分がせいぜい雇われの立場なのに、丸で経営者の責任を知ったかぶりしてマネジメント論や経営哲学を語り騙りなさんな、ということ。

本当にトップマネジメントのトップに、小なりと言えどなってみなさい、ということですわ。

雇われサラリーマンが上からの命令系統に組み込まれて行っている、あなたが見ているマネジメントの現実なんて、経営者の立場になって見てみたら全く小さなものだったと激痛を伴って知ることになる。

この手の批判を書いているヤツは、大体、経営者に直接えらそーなご高説を賜り、いい気になる資質を持っている。

そういうサラリーマンたちに、ワタクシたちも数多く出会っている。

※大手と称するコンサルタント会社の社員たちなんて、こういうおバカさんのオンパレード。

…そういうヤツが独立すると、何故かブローカーのような連中にしかなれなかった現実も見ているんだが(汗)。




…ふう。
サラリーマン全員をバカにしているのではなく、「会社が大きいから自分の実力も大きい」と勘違いしてトラブルを起こしている勘違いさんのことですからね。
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by uneyama_shachyuu | 2011-01-04 21:41 | 映画 ドラマ 音楽