時代はオタクを待っている!
さて。
夜中って、凄いよな~(汗)。
毎日毎日、アニメばっかりやっている←毎日チェックしとるんかいっ!(笑)
しかし、だ。
…皆さん、気付いているかな??
現在放送中のドラマも含め、完全なオリジナル作品が少なくなっている事を。
TVドラマですが。
呆れた事に、殆ど脚本家オリジナルが無くなっている。
例えば、TBSをやフジテレビを見てみると…
「Dr.コトー」「カバチタレ!」「ブラックジャックによろしく」「クロサギ」「弁護士のくず」「海猿」…
み~~~~んな原作がマンガ(汗)。
実際、「踊る大走査線」以来、オリジナルで爆発的ヒットを飛ばしたドラマは、皆無に等しい状態。
しかし、この作品にしても、監督や脚本家自身、「パトレイバー参考にしてた」と認める始末(汗)。
仕方ないか。天下の「マトリックス」が、これに参加していた押井守監督の「攻殻機動隊」のオマージュであることを隠さない時代だからねぇ。
第一、「攻殻」自体が、あの士郎正宗氏のマンガ作品なんだからなあ(笑)。
小説の映像化は、昔からあるので、あまり珍しい事ではないだろう。
ですが、昨今のマンガやゲームからの引き直しの数は、半端ではないような気がする。
出版界では、95年にマンガ・バブルが弾けたというのが常識らしいのですが、それにしても、いまだにマンガの世界は豊かな可能性を持ったまんま。
確かに、映画にしてもドラマにしても、マンガから引き起こされたって面白ければ何でもいいじゃん!…とも思う。
でもねぇ。
本来、こうしたものの脚本を描く人が、プロとして存在している訳でしょ??
なのに、そういう人の活躍が無い…ということは、「視聴率取りたきゃ、『売れっ子マンガ家』に取り入って、映像化権を撮って来い!!」ということがセオリーになりかねない。
多分、アメリカからすれば、『めっっっっっっちゃ異常な国』のように思われるかもしれない。こんなにマンガやアニメやゲームが発展していて、層が分厚い国って、他には中々無いよ~。
しかし、何ゆえ、アニメやマンガが発達したのか、何も考えないで言ったとしたら、それこそ愚かというもの。
で、ワタクシが出した結論は…
これも、日本の映画界・テレビ界のせい。
というのもね??
日本には、『ハリウッド』が無い…
アメリカって、ホンマ、おかしい国(※ 我が友人の博士・談)。
だってさ~~~~~~~;;
ただ池や湖でブラック・バス釣んのが、ちゃんとした仕事としてプロ化されたりするんやでぇ(汗)。魚釣って、食うんやなくて賞金取るんやでぇ(大汗)。
で、こんな調子の国ですからね?
当然、映画や映像の世界は、とんでもなく裾が広く、層も厚い。
それだけの職場があるって言い換えてもいいかもしれない。
しかし、日本には、『ハリウッド』が無い。
だから、アメリカからすれば、映画の世界に居るべき人材が、マンガ(※イラストも含む)・アニメ・ゲーム・CGの世界に全部居る状態になっているように思えてならない。
マンガなんかは、皆さん、あまりご存知で無いかもしれないが、アメリカでは、日本ほど金持ちになれない職業なんです。それは、キャラクターの権利は、全て出版社に属しているから。マンガ家個人の著作権って、基本的に認められていないのが現状なんですよね。
ところが、日本では、全てマンガ家のもの。単行本が売れりゃ~、豪邸も建つわな(笑)。
でも、日本のマンガの層の厚さって、桁違いだからねぇ。
外国にオタク・ファンが生まれるのも、まあ頷ける話だわな(笑)。
それもこれも、ハリウッドが無いからでしょうね。
まして、だ。
こんな風に、中央で認められるというように、売り手側からの選択から、ちょっとずつ変わっているかもしれない。
…ずっと前になるが。
昔は、プロというか、世の中に作品が認められるのって、単純に『こちらから』プロの世界に飛び込む事を意味していたと思います。
しかし。
86年頃から、流れがずわわわわわわわわわわ~~~ん!!と変わる。
それは、何と大阪から流れが起きた!と思います。
つまり。
それこそが、士郎正宗さんその人から始まったと思うんですよ。
皆さん、出版社って、どんなイメージを持っているんでしょう??
実は、小学館・講談社・集英社に比べたら、これ以外、み~~~~~んな弱小に近いというのが実態だったりするのだ(汗)。
だから、マンガ家になろうとしたら、必然的に東京の大手出版社の雑誌に載る事を意味していたのです。
ところが!!
これとはまっっっっっっったく違うルートで、日本国中のオタク・ファンを虜にしたマンガが登場しました。
それが、青心社から出版された、『アップルシード』でした。
青心社は、大阪の、弱小というより微零細企業です。
大阪の出版社から、日本国中に売れるマンガが登場するというのは、多分、貸本時代から途切れていたのではないだろうか??
しかし、彼は、リッパな関西人。大阪芸大だった筈です。
しかも、「ドミニオン」という作品では、登場人物は、みんな神戸っ子の兵庫県警だったりする(笑)。これは、彼が神戸出身ということに関係があるのは言うまでも無い。
彼も、同人誌の出身です。
彼の世代から、出版界は、どうも書き手と売り手の関係が変わり始めた気がする…
三浦建太郎さんは、彼の5歳下ですけど、まあ同じ世代か、ちょっと士郎氏よりも後。同じように、同人誌時代から、現在の「ベルセルク」の原型を描き、現在はそれ一本に絞っている。
そして、そういうような流れは、もっともっと加速している気がする。
皆さん、こんな作品をご存知だろうか?
「ひぐらしのなく頃に」
というゲームなんですけどね。
この作品。
あっ!と言う間にメディア・ミックス化している。
竜騎士07さんと言う方が原作者。
07th Storming Party
…オタク話かいっ!などと言わず、もう少し見てほしい。
このゲーム。
人気が凄く、できてから数年も経たずに、まずマンガ化、CDドラマ化、および小説化され、その人気によって終にはアニメ化されているのです。
「ひぐらしのなく頃に」オヤシロさまドットコム
次は、実写かもしれまへん(マジメ)。実写にしたら、この作品世界、怖いもんなあ~(大汗)。
ちょっと前なら、同人誌という世界だけが、狭い表現の世界だった時代だった。
しかし、今は時代が違う。
そう。
今は。
インターネットの時代。
誰からか認められようとしなくて良い、という人たちには、まずはインターネットで公開できてしまえる時代なんだから。
そして、同人誌の世界は、もはやプロやアマチュアの区切りが意味を全く持たない世界。プロが自費出版して、アマチュアと肩を並べて売り、他の若い作家さんの本を買い漁っていたりするのだから(笑)。
特に、マンガは、同人誌の世界は、絵のみについて言えば、もう既に一昔前のプロ級が最低条件のような感じ。まだまだ中身が足りない感じもするが…
ふっふっふっ…
やはり、オタクが世界を作り、世界を変えて行くのだと思うなあ~~(笑)。
by uneyama_shachyuu | 2006-04-19 18:57 | 小人閑居