人気ブログランキング | 話題のタグを見る

乗りたいクルマ。

最近、友人が、「クルマを乗るのに、クルマと共に歳を取るのかなあ」というメールをくれました。

この人は、トヨタのレビン(AE111後期)をもう既に30万キロ以上!(40万キロ近く)走らせている人。

…実際、いるかい?
5バルブ・4A-Gエンジンを圧縮抜けしてマフラーから白煙を吐き続けるするまで使い込み、リビルド・エンジン載せ替えまでする人(笑)。

かなりのスポーツカー好き…でもあり、とにかく走らせる悦びをよく知っている人です。

…ここまでレビンを使い込んだ人は、おそらく中々いないだろうと思うんですよね。

でも。
この人のレビンも、大分ノーマルに戻されているらしく、また乗り心地等も気を使わなければならなくなり、どうしても飛ばせないという仕様になりつつあるようです。

ご本人曰く、「速く走りたい気持ちは強く持っているが、体がついて来ない」との事でした。




さてさて。
ワタクシなどは、既に速く走らせる事から解脱してしまい、それよりは、おばちゃんの原付にも劣るユッタリさでスポーツカーに乗る悦びに浸っている毎日ですので、彼のような葛藤とは無縁なのでありますが(汗)…

それでも、もしかすると、全く根が同じ問題で悩んでいるのかもしれないなあ、と思います。



ワタクシの自動車歴を考えて見ますと、一部の例外を除き、完全にスポーツカー又はそれに類するものになっているのは間違い無い。

その中でも、とりわけ好きだったのが、A70スープラのシリーズでした。


最初に乗ったのは、JZA70スープラ・ツインターボRという代物でした。

素晴らしい…確かにすんばらしいのだが、惚れ込み過ぎになったので、当時の状況から手放したのでした。

ちょっと長めにファミリーカーに乗っていましたが、辛いこともあったりして、何だか欲求が抑えられなくなり、またまたA70スープラに。

今度は、GA70スープラ・2.0GTという、前のスープラとは違い、A70中最低グレードのNAエンジンの仕様でした。

何しろ、とにかく、遅い訳ですが、絞りきって走るのは、中々良いものでしたし、六気筒らしく、高回転はオルガンのような音で、世間で言うほど面白くないわけではなかった。特に、ターボRとはほぼ100kgほど重量が違い、軽かったので、そのほかのスープラとは全然違い、思いの外よく曲がる車でした。

しかし、見つけてしまったのですよ~。

FD3S・RX-7をね~!

↓当時の記事。
遂に箱替え!
スポーツカーは、「悪い女」??

実は。
今まで7を探した時、買いそうになったものは、全てH5年式または6年式のグリーン・メタ(ターコイズ・ブルー)だったという縁があります。

このクルマも、それにドンピシャ(笑)。

もしかすると、色による影響が様々に考えられます。

この色を選んで買われている方々は、ちょっと年齢層が高い(平たく言えば『オッサン』)であろうことは間違い無い。

ということは、扱い方が比較的丁寧で、事故歴があっても非常に軽微である点がありましょう。


(※FD3Sとシビック(EG6,EK4,EK9)は、フレームの構造上、いわゆる「事故車」となりやすい。正確には「修復歴」。→ここを参照。この中にもあるように、フロントインサイドパネルというところがあるが、通常のクルマであれば、ここは「二分割」で設計されているところ、上記のクルマたちは、全部「三分割」で設計されている。これは、取りも直さずちょっとぶつければ、前の「一分割」目が折れてしまうことを意味する。ただ、これは、逆に言えば、だからこそパネルの深いところまで衝撃が伝わりにくく、歪み難いということにもなるらしい。7は、大人しい人が乗っていても、所詮はスポーツカーなので、ちょこん!とぶつけるくらいは、よくある事。仕方が無い。だから、こういう「事故」でバンパー交換までの修理になってしまい、「事故車」扱いという車になってしまう事もあるのだという。)


お陰様で、見付かったクルマは、中々のものでした。
年式相応、ロータリーならではというトラブルも、しっかりあるのだが(笑)。


で。
このクルマ。

現在のクルマには無い夢がいっぱいのクルマ(笑)。

実際、今までのクルマの中で、最も悦びが大きいクルマなのです。



どういうクルマを買ったとしても、クルマが本当に好きな人であっても、維持費などはともかく、どこか割り切れない不満というか、フィットしないところななどがそれなりの大きさで存在すると思うのです。

それが、飽きに繋がりやすいのかもしれません。

しかし、ワタクシにとっては、今の7だと、それが今までの経験からは、とても少ないと感じます。

…勿論、FDならではという『冷却』問題等、乗り越えなければならない点も、あるのはあるんですけどね(笑)。




しかし。
こういうクルマに出会うと、今度は、かなり深刻な不安が付きまといます。

それは…

もう、乗りたいクルマが存在しない事。



何しろ、今のクルマは、程度が良いと言っても13年落ちなのです。経年による劣化は避けられません。

まだまだ現役のクルマであるのも間違い無いのですが、そういう問題で降りざるを得ない事態だって考えられます。何度も言いますけれど、まだまだだと思いますけどねぇ。

しかし、もしもそういう事態が、今、起きたとしたら??

無いんだよねぇ…今のように「乗りたい!」と思って買おうとする車種が(汗)。

今は、国産スポーツカー絶滅時代ということもあります。

ただ、それだけではなく、そもそも乗りたいクルマが無いという感じなんですよねぇ(涙)。


…友人の悩みも、実は、これと同じところから出ているのかもしれない。
本当は、今のクルマは「もうええやん」と、気付かないけれど、心の奥底では思っているのかもしれないが、乗り換えたいという情熱が持てるクルマが、もう無いという事で…


いやあ!
困っちゃいますね(笑)。



Zも、NSXも、何だか違うんだよなあ。
何が違う…という事も、今は何とも言えないんだが、何かが違うようになってしまった。
致し方無いのかもしれないですが…





最近は、他の楽しみ方を考えていました。

①マークⅡなどの、安いグレードのMT車を探し、NAの2JZエンジンとMTに載せ替え。6連スロットル製作とポン付け可変カムシャフトにより、気持ちの良~いNAのFRセダンを楽しむ。

…普通にツアラーVでも買えば良いではないか、と言われそうだが、2JZのNAをこのように改造している人が、確かに存在する。気持ち良さそうなのだ。

②大人しく、BMWに乗る。
…しかしねぇ、MTのモデルはあるにはあるが、中古車が少なすぎる。新車は500万円するのが難点だ。



…500万円??


そうだ!
もしも…もしも、もしも、もしも、だ。

③500~700万円出す!という暴挙に出る事が許される状況ならば…結婚もできずせず、隣に座る女性もおらず子供もおらずということであれば…フェラーリの中古という手もあるではないか!(笑)

ううむ!
確かに、保険料がべらぼうだわ、燃費はガソリン垂れ流し状態だわ、タイヤも高いわ、音もうるさいモデルになってしまうわ、しかも幅は1900mmはあるから取り回しは大変だわ、そもそも家に置けない大きさだわ…と問題は枚挙に暇が無いほどではあるのだが、乗ったらこの世の幸せではあるとは思うなあ。

BMWも良いんだけれど…何故かポルシェには興味が無い上、他のイタリア車は、『壊れるから』嫌だと公言しているから。

フェラーリだって、『停めているだけ』でも壊れるのだが(笑)。

※ちなみに、仲間の弟が医者なのだが、広い国道のど真ん中で、ただ走っていただけなのに、自慢のフェラーリが炎上するという騒ぎを起こしたばかりである(汗)←モンディアルか328だったと思う。


…燃えてしまうのも勿体無い。



という事は。


大人し~くMR2ということになるのかも(大笑)。

by uneyama_shachyuu | 2006-11-11 18:54 | 小人閑居