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果てしなき剛性アップへの道

先週は、リア下側の剛性アップ・パーツ装着をご報告させていただきました。

今回は、より走り込んだインプレッションなるものを発表してみたいと思います。


さて。
装着していただいた翌日の早朝、前回までに装着した全ての剛性アップ・パーツの真価を試すために、例のごとく船坂峠でテストいたしました。

しかし。
初期の感想としては、あまり芳しいものではなかったのです。

そして、何よりも重要なのは、原因が分からないことでした。

何か気持ち悪いというだけで、何が悪かったのか、よく分からなかったのです。

そこで。
ここ数日の夜、シルビアの散歩道にしている街中を色々と走ってみて、原因が分かってきました。

それは…

車体の真ん中が捩れている(と思われる)こと

でした。

リアのストラット・タワーから後ろと、ミッションのトンネル部分のフロント・クロス・バーから前の部分は、それぞれがそれぞれの良い仕事をしています。

リア側は、実際走り回ってみると、最初に思った不信感よりも、リア・メンバーのたわみが無くなったことで収束性が増し、またラダー・バーのお陰でボディのたわみが相当少なくなり、リアのトラクションは飛躍的に向上しました。

ただ、リアの車高調は、かなり固いので、ショックを吸収しきれない場合、何の補強も無い車体中央部分を捻り、サスペンション代わりにしてしまう効果があることが分かってきたのです。

そこで。
このボディ中央部の捩れ・たわみなどをなるべく少なくするには?ということで、またまたショップの社長に相談を…ということに相成りました。

ワタクシの感覚的な解答は、どうやら間違いではなく、そういう挙動が出てもちっともおかしくない、とのお言葉を賜りました(安堵)。

そもそも、フロント・リアの各バルク・ヘッド部分は、すでに一つの「箱」として出来上がっているところをを弱い「箱」のボディ中央部が連結しているようなものなので、元々このようにボディ剛性をアップさせていると、弱い部分弱い部分へと皺寄せが行き、たわむようになるのは当たり前なのだそうです。

足回りが固くても、ボディが箱としてしっかりしていれば、足回りがちゃんと動き、むしろ柔らかくなるんですね。

で、ですね。
自分では、フロア・サポート・バーによって、サイド・シルを強化する案を持っていましたが…

社長曰く、「効くことは効くが、やはり横方向のものが一番効く」とのご回答で、かな~りショック(涙)。

そもそも、こういう症状を消すには、もうこれはリア部分をペケポン(『X』)に組んだロール・バーで箱にしてしまうしか方法は無いんですねぇ…

社長からは、リア・クロス・バーはどうか?とお勧めいただき、思い出されたように、買ったまま付けていなかったオークション品を見せて下さいましたが、そのあまりの太さにビックリ(大汗)。いくら2ドアクーペで、人が後に座ることが少ないと言っても、やはりそういう場合もある訳で、足元のスペースが無くなってしまえば、どうしようもなくなってしまうので、これもあえなく断念(大涙)。

また。
このようなボディ剛性アップをはかると、タイヤへの入力が大きくなり、もう一つ、エンジン・マウントへの負担が大きくなって揺れるようになり、ひいてはシフトしにくくなるというトラブルも抱えるようになりました。

そこで、エンジン・トルク・ダンパーでエンジンの揺れを止める必要があるなあ、とこの前相談したら、既に発注してくれていました。



今のところ、ボディが捩れると言っても、極端になっているわけではなく、ノーマル常態の剛性でも、ストリートでは十分耐えている状態ですし、それほど急ぐものでもありません。

結局、今回は、ダンパーを取り付けていただくのと、トンネルのリア側をサポートするタイプで誤魔化し、後日、フロア・サポート・バーも入れるようにする計画にいたしました。

また、この際、チューニングの方向を変え、ストリート・プラス・ミニサーキットというものにすることにし、当面は、今の車体とセッティングで煮詰め、楽しく乗っていけるよう整備するつもりです。そうすれば、何もロール・バーなど入れなくても、これら最後の剛性アップ・パーツで保たれるボディ剛性で支えられる足回りにして、ロール(傾き)だけはスタビライザー(アンチ・ロール・バー)で味付けをすることにすれば、おそらく満足いく仕様になると思います。


いや~。
楽しいクルマです。

by uneyama_shachyuu | 2008-09-21 00:30 | 自動車