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ワタクシにはできない考え方…

とある方のブログで、現在の派遣切りの問題を説いておられました。

曰く、「現在の政策に我慢ならん!!」と。

つまるところ、「何で『俺たち』の税金で、『努力もしない派遣』を守る必要があるのだ?!」ということでした。

ここでその方のアドレスを晒すと、それはそれで問題があるので避けますが、「派遣から切るのは正当」という理由を正論から述べた上で、このように書いておられます。

なるほど。
派遣を切る事の正否はともかく、その理由は誰でも分かるもの。

言っている事自体に問題はないように思えます。

また、彼はこのように言います。

仕事を選んでいるから『無い無い』って騒いでんだろーが!

大体、あんなものフリーターみたいなもんだ!

自由な労働環境を求めていたんだから、正社員よりも待遇悪くて当たり前。

正社員のリストラでは騒がず、何で『あんなヤツラ』の時は騒ぐ?!

努力もして来なかった癖に!

なるほど。
それにも一理はあるかもしれない。


しかし。
ワタクシには、とても違和感がありました。

ワタクシには、逆に職に困ったことが無い、薄っぺらな世間知らずが、三十路を超えていきがって分かった風に言っているように思えて仕方が無いからです。



ワタクシの所属事務所にも、このような方々の借金問題について相談が来ます。

殆どが、任意整理か破産かになります。

だから、まず一点。

派遣のみんながみんな、就きたくて就いたのではないということ。

また、正社員になりたくて、その努力を続けている人も多々いるということ。

それでも、なりたくても生活が優先されて、活動そのものができないでいる人が大変多かったこと。

別に、何も努力していない人ばかりではない、ということです。


それから。
正社員になろうとする努力を怠った、と嘲る態度も、鼻持ちならん感じですな。

何故なら、苦労して苦労して派遣にやっとありついた人の気持ちが、ワタクシには本当によく分かるからです。

仕事を選ばずにとなかく探して、何とかして就職しようとしても、どうしても入り込めず、生活のために派遣についた、と言う人。

それまで、本当に仕事が無くて、しかも、自分の評価が全くなかったところに、仕事が来て…

とにかく、どんな理由であれ、自分の「仕事」があるという、何ともいえない、一応の安堵…

そういう安心感が得られた時、とにかく働く生活が、どうして「怠惰」などといえるのでしょうか…

それは、仕事をやっと手に入れた人間にしか分からないものです。


しかし、派遣にいると、職が安定しない。

仕事によっては、収入が激減する時期があるものもあり、切られてしばらく仕事がなくなってしまうこともある職種。

その不安定感と、将来への不安感は、どうしてもあるんですね。

だから、正社員になろうとするが…


派遣のキャリアが邪魔をする。


そもそも面接すらして貰えないんですね。

また、断られ続けたことがトラウマになって、もう一度、あの自分の低評価を浴び続ける苦痛から、「自分なんて…」と思い、正社員になろうと就職活動をすることに恐怖感を覚えてしまう人もいるでしょう。

ワタクシたちの世代は、本当に仕事に困った人が、沢山いたのです。


まして。
ワタクシたちの世代では、それこそリストラの嵐で、正社員を首になり、どこへも行く宛ても無くなって、しかたなく派遣になった人も数知れないことを失念している。



だから。
彼らは、切られる前から動いている人も、今回切られた人も、

「今度こそ、アルバイトと派遣は嫌だ!」

ということになるのも、ワタクシは無理からぬ部分もあるんですね。



また、もう一点。
あのブログ主のような正社員サラリーマンも、沢山いると思います。

しかし、彼らの殆どは、気がついていない。

そして。
この点が、このような若造の最大の馬鹿さ、愚劣さ加減なのです。

自分がどれだけ他人事の卑怯な態度なのか。


ワタクシは、冷たいようですが、派遣が切られるのは、ある意味仕方が無い、と思っています。

このような仕組みになってしまっているからです。

ただ、あのブログ主と違う観点で考えています。

つまり、このような仕組みを作ったのは、我々国民全員なんですよ。

ここまで書いても分からないんでしょう。

すなわち、これが民主主義ということです。



今回の引き金は、小泉改革にあるとも考えられます。

では、それが全ていけなかったのか?

今回の事態は、表の裏、光と影があります。

例えば。

派遣の恩恵をあのブログ主は受けていないのでしょうか?

デフレといわれた、何でも安かった時期。
正社員の仕事が殆ど無く、派遣に流れていった労働力から、絞れるだけ絞った搾取の恩恵に、彼らは、ワタクシたちは、浴していなかったか?

ワタクシは、「こういうものが安くなるのは、中国にしろ、日本の派遣社員にしろ、誰かの労働対価を削ったおかげの筈だよなあ」と思っていました。

逆に、非正規社員でも、低価格な労働力として、海外に対抗できていた。

または、一応の労働力の需要として、リストラで余っていた人も吸収していた、とも言える部分もありました。



しかし。
このような事態も、引き起こす可能性は、きっと誰彼なしに指摘していた筈です。

でも、圧倒的多数で、小泉氏を選挙で勝たせていたのは、一体誰でしょう?


選挙には行かなかった?
それは、重大な責任者です。
何故なら、国の方向へ意見できる、唯一のチャンスを放棄してしまった以上、あらゆる責任を負わねばなりません。

反対派に入れた方。
それでも責任者です。
何故なら、結局は、その失陥をみんなに知らせられなかったからです。

小泉氏を支持した方。
それは、最大の責任者です。
今回の事態を引き起こす原因を支持したからです。



つまるところ、あのようなしたり顔で言っている人たちは、この事態の責任の一端をみんな必ず負っているということに気がついていない。

今日までの我々の選択であった限り、コストも含めて我々が負わねばならないのです。

こんな基本的なことにも気がついていないのだから、本当に子供です。


さらに、「俺たちの税金」と何事でしょうか?

派遣も、それなりに納税しているんですけどねぇ(笑)。








ワタクシから、こんな人と話すのは、もうバカバカしくてする気にもなれませんが…

これだけ、自分勝手なステレオタイプで、それでいて自分の「罪」にも言及していない人に言えることは…



もう少し自分を外から見つめなさい。



さてさて。
ワタクシたちのできることは、一体何でしょう?

これはもう、仕事しかないですね。

世間様に役立ち続けることしかありません。


来年は、厳しい感じです。
何しろ、個人再生を5件も立て続けに受任しているくらいです。

破綻・清算が大幅に出てくるでしょう。

その予兆が、我々のような事務所にも来ているのですから…
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by uneyama_shachyuu | 2008-12-24 23:25 | 司法書士編。

今年の締め括りに

今年の締め括りは…

映画「黒帯」初回限定版DVD購入!!

いい映画です。


…いや、違うだろ??(笑)


またまた忙しくなっておりました。

今年を振り返るのには、本来は後二週間経ってからが良いのですが…

ワタクシたちに限らず、今、社会のビジネス構造が変わっていっている事をまざまざと教えつけられた一年でした。



始まりは、去年の一月。
ワタクシがヘルニアに倒れた頃でした。

仕事が激減している状態に、ワタクシは危機感を覚えました。
このままでは絶対いけない…という大きな危機感の中、ワタクシは入院と治療をしておりました。

そこで。
退院後、治療中に、ワタクシの仕事としてホームページ(サイト)作りに照準を絞りました。

これしかないと、何故か思ったのです。

友人・あきんどに教えを請うたところ、快く彼のネット・ビジネス上のほぼ全データを提供してくれました。

これが、全ての始まりでした。

半年かけて、自分たち(というよりワタクシ)のビジネスを見直し、サイトを作りました。

正直、とても苦しかった。
仕事が無い中、「きっと来る」と信じて作っていた時期…

何も貢献できていないのですから、それはそれは苦しかった時間でした。

ドリームウィーバーやイラストレーターの使い方も知らず、お金も無いのでマニュアル本も買えず、適当にいじりながら覚えました。

本当に一からでしたねぇ…


しかし…
結果は、惨敗!!
サイトができた途端に、「これは失敗」と気に入らなかったのです。

実際、誰も来なかったですしね。

そこで、二ヶ月半かけて全部やり直し。

大分ましなものが出来上がり、電話がかかってくるようになりました。

…たった一件だけでしたが(汗)。


そして。
今のデザイナーさんを出入りの営業マンさんに紹介していただき、私の構想をデザインしていただくことになりました。

その時…
ワタクシに神が降りてきました。

サイトをビジネスごとに分けるという構想から、まず最初に債務整理を分離したのですが、次から次へとソフトの使い方を含むあらゆる作り方が、デザイナーさんへの依頼直後に、ワタクシの中にドーン!と湧いてきたのでした。

で。
デザイナーさんが事務所公式ページを作成していただいている間に、自分でも流すつもりで原稿を作成してお渡しできるようにと、債務整理の原稿データ(HTMLのみで作ったサイト形式データ)から作り始めたのが去年の9月。

今度は、一ヵ月半かけて、隅々まで作成しました。

途中経過を見た、営業マンさんが、

「おい、サイト『もう既に』出来上がっとんで~。出番無いんとちゃうか?」

とデザイナーさんに冷やかしのお電話をかけたために、急遽事務所に来られ、データを具に見て、すぐにHTMLから写真やイラストレータのデータまで全て持って帰られ、

「こういう『形』で原稿を渡されるのは、全く聞いたことがございません。」

と半ば呆れられました(笑)。

※しかし反面、「このようにご自分から一生懸命に作成されているサイトは稀有で、そういうところは必ずと言って良いほど、デザイナーやコピーライターが作ったサイトとは、全く迫力も内容も違うんです」と話して下さいました。あのお言葉が、ワタクシの支えでした。ありがとうござました。



それから二ヶ月後の去年の11月終り。
事務所サイトに先駆けて、債務整理サイトが稼動開始。

同時に、ネット上の様々な宣伝活動も開始。

稼動直後から電話がかかり、一ヶ月で、たちまち数件の依頼を受任させていただきました。

これが、反撃の幕開けでした。



そして、今年。
債務整理のサイトは、2月8月を除き、順調に集客を行ってくれました。

ついでに、来る事も無いだろうと思っていました事務所公式サイトからも、意外なことに、結局訴訟を始めとする様々な依頼が来るようになりました。

さらに。
10月終りには、相続サイトも稼動。

広告活動は、それほど活発ではありませんでしたが、それでも電話がかなりの数がかかるようになり、結局こちらも何件か受任させていただくことができました。


もうすぐ、企業法務関係のサイトが出来上がります。
そして、秘策のサイトも…製作を開始しています。


いろいろな真似から始まった、今回のビジネス。

今、見直してみると、結局は、ワタクシたちのオリジナルになりつつあるようです。

というのも、ワタクシ自身は、ちょっと愚直でもあり安直でもあるベタな内容と思っている各サイトを見て下さった中から、本当に真面目な方々ばかりが、ご来所していただいている現実があるのです。

いわゆる波長の原則というものをしみじみと感じます。



友人・あきんどを含め、色々な方々のお世話になり、お客様も来られ、お蔭様で、一年を何とか過ごすことが出来ました。

本当にありがどうござました。

最初反対とはいかないまでも、非協力的だったジジイも、今では、

「そうか~、ホームページ見て来てくれましたか~」

…などと上機嫌で、あろうことか、紙媒体主体で営業している同業者に向かって、

「うちは、ホームページ一本やで?」

…などと自慢と説教を言い、相手がビックリするのを楽しむ有様(※実際、70代のジイ様が、サイトで広告宣伝しているところは殆ど無い)。

ふ~。
やれやれ(笑)。



さてさて。
デザイナーさんは、今年、ワタクシからあきんどへ紹介し、サイト作りやパソコンのアドバイスなども行ってもらっています。

当のあきんどはというと…

ついに、自分でCSSまで使って様々な新サイトをデザインまでするようになってしまった。

何でも、彼が言うには、

「結局はな?(ワタクシも含む)オレら自身がデザイナーになった方が、仕事が速いやん??」

との事。
それは確かにそのような面が我々に関してはあるんですが…

※だから、デザイナーさんは、ワタクシたちとの仕事は、デザイナーとしてはかなりの緊張とプレッシャーがあると、常日頃からよく仰っている。最終的には、我々のサイトは、デザイナーさんが、本当に綺麗に作り直していただいている。

ワタクシもあきんども、既に本業はIT産業?と思われても仕方が無いようなところが出て来てしまいました(笑)。彼の会社は、特にIT産業化しているんじゃない??と思えるほど。今では、ネットが無くなったら、ワタクシたちの仕事は終わってしまいます(汗)。



※実際、あきんどの凄さは、同業者との勉強会でデータまで公開していること。こんなこと、普通できるだろうか?ワタクシが他業種とはいえ、自分の営業の秘訣を公開してくれるものだろうか?できない方が多数派だろう。勿論、誰も完全には真似できていない。しかし、その一端を真似することで、同業界では考えられない利益を上げている「塾生」も多数いる。彼らもまたあきんどに色々な情報をプレゼントしている。ワタクシも、いわば彼の「塾生」の一人に間違いない。しかし、どこから聞きつけたのか、成功している彼のノウハウについて、コンサルタント業が黙っている筈も無く、一回数百万円もの金をちらつかせて、何とか喋らそうとしているが、そもそもコンサルをバカにしている彼は、相手にもしていない。コンサルの中には、あろうことか、自分を大きく見せるために、彼に説教を試みるバカもいる。デザイナーさんも、そのようなコンサルが大嫌いで、あきんどと同じく、「経営もやったことがないサラリーマンのコンサルが、何で経営者に偉そうにできるのかが分からない」と仰っている。やはり、波長が呼び合うのだろうか?ワタクシたちと同じように考えておられるようだ。


今年も、後二週間で終り。

さあ!
明日(土曜日)も、ご依頼で仕事があります!

最後までご贔屓、ありがとうございます!!
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by uneyama_shachyuu | 2008-12-12 23:47 | 司法書士編。