タグ:訴訟 ( 5 ) タグの人気記事

何時の間にやら。

何時の間にやら、五月。

あと二か月で同居を始めるワタクシとしましては、何だかここまで来るのに何だか色々とありましたなあ~。

あ。
彼女のご両親とうちのジジババとのお顔合わせも無事終了し、既に入籍と同居を待つばかりとなっていますので、ここを見て頂いている多くの方々、ご安心を(←何に??(汗))。


先日、前の職場の教育期間にお世話になっていた、ワタクシの師と言うべき方の塾で、仲間と一緒に合宿研修を受けて参りました。

いや~~~~~~。
思い出すものです。
かなり思い出すことが亡くなっていた、様々な事を。

懐かしさに、参加していた前職の仲間や塾の仲間とも大笑いしながら、珍しく酒のツマミに話に花が咲きました。



ワタクシの人間力アップとともに、今後の事も練り直し、計画を立て、守り通さんといけないですからね。

今後も勉強し続けなければ。



さて。
こんな記事が。

ジャーナリスト・井上トシユキが見る「上杉隆×池田信夫“名誉毀損”裁判」第1回

ジャーナリスト・井上トシユキが見る「上杉隆×池田信夫“名誉毀損”裁判」第2回

最初、何の事やら?と思っていたけれど、読んでいるうちに、「ああ、あの事か」と思い出しました。
具体的事実がどのような関係があって名誉棄損とか言うのかも分からんし、またそれに対する反訴もどんな内容かはよく分からんので(名誉棄損『返し』でもしたのかな?)、この記事から漂う雰囲気とか、そんなことになってしまいますが、一つ感想を。




まず、原告の訴状と代理人。

こりゃちょっと…と思ったのはワタクシだけではあるまい。
この弁護士さん、ちょっと…ねぇ。

第一回口頭弁論期日に「名誉棄損箇所を『具体的』にして表にまとめろよ」という裁判長の釈明をされておきながら、第二回にも繰り返し「お願い」されている、というところに、この弁護士の態度(と品性)が分かる。ただ附箋をしていただけなら、尚ちょっと…としか言い様がない。

大体、訴えた時点で、訴状と証拠でそれなりに名誉棄損の事実について主張立証している筈なのです。しかし、第一回期日で弁護士が「一か月半くれ」といっておきながらやらず、第二回期日で裁判所(裁判官)が繰り返して「表にしてまとめて下さいよ、お願いします」と言っているところが笑わせてもらった。

つまるところ、訴状の内容が、具体性にかける点が多くて分かりにくく、また整理されていなかった訳です。
もし整理されていれば、そういう釈明は起こされなかったし。
まして、被告側から求釈明を受けて裁判長があえて二度目の「お願い」をしているというのは何なんでしょう?被告から「訳分からんやんけこれ(怒)」と言われて、裁判官から「ご尤も」というお墨付きが出た、というのが大体のところだと思う。

大体、第二回目までに訴えの一部取り下げなんて、どんだけよ~?と思ったのはワタクシだけ?割と恥ずかしいよ?第二回目なんてね。訴えの内容について細部まできちんと検討していなかったというのも丸出しだしねぇ。

依頼人との関係はどうなのかな?



次に、弁論準備手続きを採られた事。

この事自体はそれ程珍しい事でもないけれど、記事の通り、口頭弁論とは違い公開されず、弁論が再開されるまでは、割とざっくばらんに裁判官の指示が飛ぶようになります。

問題は、記事でも書かれていたけれど、この手続きを採った裁判官の意図ですね。

第二回でこの手続きが採られたということは、裁判官も割としっかり訴状と証拠は見ていると思います。確かに筆者の言う通り、裁判官は和解も視野に入れていると思いますが、その上で論点整理の名の下に準備手続きが採られたという事は、「おそらく相手方も黙っちゃいないだろうから反訴くらいはあるだろうし、最後まで行くかもな」という気持ちは、逆にちらとはいえあったと思います。
おそらく、答弁書には反訴提起をする予定であるということくらいは書かれていただろうし。

また、「訴状が分かりにくいで;;」という点もあったと思います。要は、主張は単純だけど事実関係などがややこしすぎるものを書いてしまい、「何言ってんじゃこれ?どこのことを言ってんの?」という内容なのも間違いないな、と感じました。何しろ裁判官が「表でまとめて!」ということをわざわざ「お願い」している点、こういう時は、大体弁護士の方が相当年上だから、イライラしながら相当気を使って言っている場合なんですよね。

既に、この訴訟の行く末には、ある程度の展望があって、そこに至るまで控訴の危険をできるだけ減らしたい、多分任期としては着任してからまだまだ浅く、素早く判決する必要もない、だからじっくりやりますか、てな感じもあるかもしれません。弁論準備手続きって割と長くかかるものですからね。

つまり、逆も真なり。
「場合によっては判決書くで」という意思も、半分持っていると思いました。




更に、反訴提起がなされるとの事。

ここがポイント。
裁判官が反訴提起まで予想しているような訴状の内容だった場合、相手が反訴を起こすとタダじゃ済みません。

ハッキリ言えば、和解はほぼあり得ない訴訟になるからです。
反訴提起をされた場合の和解の率って聞いたことが無いけれど、実務的な感覚では、通常よりも下がると感じています。当たり前だわな?わざわざ「訴訟提起」をこの訴訟を機に反対に起こすというのだから、それ相応の覚悟があるのが通常だから。

だから、被告(反訴原告)の気持ちや意図を考えれば、割と単純です。

訴訟提起は勿怪の幸い。これを機に、上杉のヤツを完膚なきまで叩きのめしてやる!

…と息巻いているのは間違いないです。
わざわざ反訴を提起しているんですから、判決まで得ないと意味がないと通常は考えます。

だからこそ裁判官には、ややこしい点まで明らかにして、その結果をもとに口頭弁論を再開し、判決まで行くという意図もあったと思います。

また反訴提起をする会見内容を見ると、被告(反訴原告)側は最初から原告(反訴被告)の主張を木端微塵にできるだけの証拠を取り揃えて整理していると思いますよ。

つまり、ね。

通常の弁護士・裁判官だったら、「何でこんなん起こしたの?」という突っ込みどころ満載の訴訟だったんだと思います。







ワタクシの感想。

第二回目というより、おそらく答弁書に「反訴提起する」書かれているとすると、訴訟提起前までに、上杉氏が弁護士を通して高飛車に「謝れ!謝れ!そうせんと訴えるぞ?!」と言って体裁をつけてから訴訟を提起し、それに対して池田氏は訴訟提起の準備をしていた、というところではないかなあ。

タイミングや内容からは、こんな感じに見える。

でね。

多分、訴訟に携わる方々なら、この記事を見て、むしろ原告(反訴提起後は『反訴被告』)の方に、「よくまあこんな訴訟起こした…というか『起こせた』よねぇ?」という感想を持ったのではないかなあ。

これは、単純に上杉氏に分が悪いと思える。
あの当時話題になっていたけれど、あれだけはっきり「コピー」に近い内容を出していたら、盗用と言われても仕方がない(現に被告側から『一言一句違っていなかった』とまで指摘を受けていて、当時も問題視されていた)。時間的前後関係も分かりやすく、もし真実として「借用」したのであれば、最初から「読売新聞のまとめが秀逸なので、これ使うね」と一言書き添えておけば問題なく、また指摘されたらごめんなさいと言えば済んだ話で、そこであえで自分のプライドを立てなきゃ、こんな無用の戦を起こさずに済んでいただろうに。


そして、こういう訴訟には、それなりの弁護士さんがついてしまう。
何故なら、100人いたら90人は受けない訴訟と思えるから。


内容証明等で上杉側が謝罪を求めたであろう時点で、おそらく池田氏は訴訟を準備していたと思われます。その時には、それに備えていたであろう証拠がワンサカと用意されているのは目に見える訳で、そうした場合、それ名誉棄損だやれ真実性の証明だとかなど、割と簡単に吹っ飛ぶ可能性も高くなると思えるんですよね。

だとすれば、上杉氏は、それまでのキャリアを吹っ飛ばしてしまう恐れすらある。

勿論、例えば読売新聞社に証人がいて、それを申請する腹があるとかなら格別、そうでないなら、一体何でこんな訴訟を起こしたのか見当もつかない。

池田氏から恐怖を感じて訴訟に踏み切ったのか-





ただ言えることは。

あの地震以来、上杉氏がテレビから姿を消していること、かな?

でも、池田氏も「??」な人、なんだよねぇ。





※しかしながら、ワタクシ個人としては、目くそと鼻くそがそれぞれ自身を相手に投げ合っているようにしか見えない。まず上杉氏は、政治やジャーナリズムに対する自身の経験から語る事には説得力を持つが、それ以外は「??」と思える人だったし、今回の様な誰が見ても割と分かりやすい事を平気でやっちゃう人、と思っている。これに対して、池田氏というのも何なのでありまして、あまり深い知識と洞察力がある人には決して見えない。憲法論議を自分から吹っかけているが、表現の自由に対する過度な信仰があったり、人権問題については多分判例もよく分かっていないようで、要するに憲法学を正当な解釈論から論じておらず、かなり得手勝手に解釈している人なのだ。経済論などは、素人ワタクシが見ても、どうして挙げられている資料でそういう結論になるの?!と毎回悩んだりする。すなわち、要するにどちらも「?????????????」な人物という認識しかなかった。だから、お互いの波長(波動)で呼び合ってしまったんだろうなあ。事実、こういう争いになっているのはこの二人だけで、世間は無視しているでしょう?つまるところ、どうでも良いことで角突き合せた結果の訴訟がコレな訳だ。今回の訴訟では、確かに上杉氏の勇み足と「キレテナ~イ!」という言い訳から問題になったのは間違いないとしても、池田氏がさてさて?な人物と感じていることとは別問題であることだけは注記しておきたい。
[PR]

by uneyama_shachyuu | 2013-05-05 18:51 | ニュース

またまたほぼ確定…かな?

「まあ~こんな人もおるのが世の中。」でも書きましたが。














この訴訟。



ほぼ勝ちは決まった…かも。








今回の訴訟では、相手方は、まず登記をしたから出ていけ!という内容証明を送ってきました。

そして、その後すぐに訴訟提起し、登記を経た所有権を根拠に立ち退き請求(※使用貸借などは成立していないと主張)をしてきました。



これに対して、当方は、まず譲渡禁止の仮処分を申し立てました。

この相手方は、性格・人格上、大変問題のある人物だったので、登記した途端、他のヤーさんなどに売り抜けてしまう可能性があったからです。

そして、この仮処分は通しました。


この仮処分は、相手方の訴訟とほぼ同時に入れ替わるようにして通ったんですな。


※この2か月後、当時、ホンマに売ろうとして活動していた事実が発覚する。







で、口頭弁論。

最初に、登記が偽造書類によるものであることを法務局で手に入れていた登記申請書類から指摘し、反訴の準備があることを裁判官に伝えました。

※これのみならず、今回は、登記という登記を最大限使って相手方の主張を潰していった。



今回、二つの請求を反訴で出していました。

一つは、所有権の確認とそれに基づく表示・保存登記の抹消請求。

そして、仮に抹消が認められないとしても、こちらへの移転登記請求(※登記抹消請求については移転登記のみが認められるとの最高裁判例がある)。


もう一つは、予備的請求として、仮に所有権が認められないとしても、取得時効が成立していること(取得時効の援用)、および移転登記請求。



実は、仮処分の理由は後者のみだったのですが(汗)。





以後、弁護士とはとても思えぬ準備書面のオンパレード。

…思い出すだけうんざりだわ;;

※後に、うちのジジイ(父)は、あまりにもバカバカしい人格攻撃に偏り過ぎて、全く要件事実の主張立証を欠いているため、ヤメ検ではないか?と疑っている。確かに頷ける話だな。






本当は、この訴訟も大変面白いので詳しく書きたいんですけど、ある程度のところで止めておきますが…

うんざりするような書面のやり取りがタマランかったのです。

この弁護士のあまりの稚拙で下手糞な書面にこちらも引きずられたので、腹立って偽造書面の立証によって所有権が証明できない方向へ引きずり込むことに成功。

やり方は、とても簡単。

相手方には証明する能力も資料もないのが分かっていたので、









必殺。

相手方にしゃべらせておいて、

最初からこれを想定して

証拠を集め、

ここぞという時に

相手のウソの主張を切り刻む。










この繰り返しをすることにしたのです。


※訴訟に限らずではあるけれども、これは師の一人である弁護士に習った最も基本的で簡単な方法(笑)。





…何しろ相手にとって登記以外寄る辺なき訴訟だという事は分かっていたので、この手を使い倒しました。

こちらには色々と武器があったから。

今回の訴訟で言えば。

まず、相手の登記の書類を偽造であり、それ以外、相手方の所有権の証明がない状態に持ち込みました。


しかし、それではこちらの所有権も証明できない。


何しろ、建てられたのが数十年前の建物なんですから。



ただ、裁判官は、こちらの最後の反論を取り上げ、相手方弁護士に大変厳しい態度と口調で問い詰めていました。

暗に「原告の癖に、自分の所有権の証明が何もできないではないか」ということを利用して、弁護士に弁論とその態度に不快感を持っていることを表明しているかのようです。

※その後、弁護士が何を言っても正に「けんもほろろ」だった。

そして、依頼人にも、ある程度厳しい態度も見せる。

つまり、このままでは所有権の証明が無いので負けるよ~と。









だ・か・ら!









…と続けて。
裁判官は、








住民票等



と、



占有状況の時系列の説明




を求めてきました。

そして。








言ってる意味、

分かるよね??








…とまた念押し。

…何をかいわんや(笑)。




それを聞いた相手方は、非常に慌てて様々な口を差し挟もうとしましたが、全く相手にもして貰えなかった状態でした。





何しろ、相手方はこちらの主張にホイホイと乗っかって、最初から長期占有の事実も認めていたから(汗)。




公的書類と占有状態の説明、弁論の全趣旨から所有の意思も認めてくれているので、最後の終いにかかったんですな。


この結末は、最初から予想は付いていましたから、仮処分の時に疎明以上の証明に近い形で全力を尽くしておいた訳です。


本来、この仮処分の裁判は、本訴とは別個のものですが、おそらく裁判官はこの資料もよく見ていたのではないかなあ、と思います。


だって。




請求の趣旨の予備的主張の部分に相当補正を求め、「『時効』の文字をこの字の後に入れて!」とか、えらい拘り様だったから。





…大体。

相手方弁護士もね。


仮処分命令が下りた時に、すぐに気付くべきだった。


もし、相手方弁護士がまともだったら、弁論初日に和解も念頭に置いている旨申し出る事案だと思う筈。


考えても見たらよく分かる筈。

大体、家屋明渡訴訟ですよ?

法律構成など滅茶苦茶シンプルなもので、大体訴えた方が勝ちそうな代物。

なのに、譲渡禁止の仮処分命令が下りたくらいなんですよ?



この事実関係、怪しさ満載(汗)。



それなのに、何だか分からん意地ばかり張っていた。


※事実、最後に言うべき事が無いのに『反論します!』って言って書いたのは、相手(ワタクシたちの依頼人)の人格攻撃。そりゃ裁判官に怒られるわな;;






相手方は、こちらの依頼人を大昔から知っていて、どうもコンプレックス(劣等感)を強く抱いてきた様子。

だから、依頼人を陥れて、訴訟でコテンパンにして泣きっ面を見てみたかった、というのが根底にありそうな気配があった。

そういう人だから、こういう弁護士が付いてしまった。





訴訟そのものもそうですが、人間や価値観の勉強になりましたね。
[PR]

by uneyama_shachyuu | 2012-09-15 15:32 | 司法書士編。

濫りに訴訟を起こす=濫訴

訴訟の現場におられる方々でも、その資格(弁護士・司法書士)や、事務所の規模、先生が好んで受けられる事件の性質によって、その事務所がどんな訴訟をしているかがかなり変わるんですけど。

例えば、ワタクシが存じ上げている大阪でも有名な大きな事務所(弁護士数は、それでも80人ほど)などは、バライエティに富んだ事件を扱っておられますが、やはり企業法務を扱われるので、これは高等なものも多いですね。

他方、ワタクシたちのような土着の零細事務所では、実に庶民的な訴訟が多くなります。

今、うちで扱っている訴訟の中でも、見たことがないないようなおバカな訴訟で、呆れております。
大手の事務所では、バカバカしくて、やる気が起きないでしょう。
あ…ただし、ちゃんと着手金と報酬が出るとすれば美味しいお仕事かもしれませんが。


ええとねぇ…
個人情報もありますので、細かいことは申せませんが…

①法人の債権を個人が自分のものとして訴えている。

②証拠が訳の分からないものを並べ立てている。

③同じ事件(証拠も含む)で、幾つも幾つも、しかもどれも違う裁判所に起こす。



…こういうのをね、正に濫訴っちゅうんですよね。


まず、①などは、勿論のことではありますが、訴訟提起の段階で書記官に撥ねられ、訴状訂正書で『法人格を否認』するという荒業を使って訴訟係属させていました(汗)。

…あのね。
法人格の否認は、とても難しく、正に最後の手段(一般法理)であるし、第一、これは通常法人の相手方側が使うもので、しかも、この立証はかなり厳格です。

法人が現存している以上、「おれっちはね~法人制度を利用しているだけで、ホントは『同一』なのよ~」というたった一言書いた訴状訂正書と準備書面(らしき小学生の作文の数々)だけでは認められません。

…この時点で、債権は自分にはないと自白しているようなもの。

②は、そもそも当事者同士に債権の発生を示すものが何もない(汗)。
簡単に言えば、直接の証拠はおろか、それを間接的に示すものか何もないのです。
中には、既に終わった他者同士の証拠を原因として訴えを起こすなどというバカバカしさ(大汗)。

③はですね~…
既に事件地で訴訟提起したものがありながら、各地で同じ事件と証拠で訴訟を起こしたら、一体どんな反撃があるかを知らないのですから、後ろにいる事件屋どもがド素人ということを示しています←こういうイヤミと嫌がらせを目的とする訴訟を起こすと、裁判所もバカではありませんからすぐに勘付くし、それ相応の対応を取り易い方向になります。

今回は簡易裁判所での事件でしたから、口頭弁論後に司法委員とお話をする機会があったのですが、どうやら裁判官ととある心証を固めており、結果は見えているのですが、それを割りとざっくばらんに言って頂けるとは…殆どそんな機会はございません。また、この背景には事件屋たちの匂いをプンプンと感じておられるご様子でしたが、相手方を含めて全く評価していませんでした。


…国家資格といっても、司法に携われるのは、基本的に弁護士と司法書士だけですから、それ以外人達が後ろにつくと、も~大体訴状その他の資料を見ただけで分かります。

体裁は整っている…とまではいかなくてもそれなりの形程度にはなっているのですが、「…これ、一つ一つ答えんといかんの??」という論点がぼやけたものになっているからです。

とにかく、独り善がりでいい気になって法廷に来ていますから。

バカバカしいですけど、もう少し、これに付き合わないと。



あ。
ご報告がもう一つ。

ワタクシのところの事務所は、先輩先生を代表とし、新たに事務所を開く形で生まれ変わることになりました。

ジジイは、顧問になります。


今後も事務所一同頑張って参ります。
[PR]

by uneyama_shachyuu | 2010-09-08 17:26 | 司法書士編。

最新判例応酬~♪

先日、「またまた疲れるわ(汗)」でも現在の状況を説明いたしましたが、現在の過払い金返還訴訟(事件名はほとんどが不当利得返還請求事件)では、判例の応酬になっていることを述べましたね。

…でも、正直に言うと、「時代は変わったなあ~」というところ。

というのは、昔は、自分たちが取った判決(書)が、全国津々浦々の法律関係者が手に入れて、主張の裏付け・立証のために、そのまま提出されるということは考えられなかったからです。

民事訴訟では、証明責任(本当は同じ意味ではないようにも思えるが、挙証責任、立証責任(本来は刑事訴訟用語)とも言い換えることが多い)というのがありまして、簡単な色分けで言えば、裁判所に自分の利益を認めてもらわないといけない側が負うのが原則…といえばええのんかな??(汗)

※ある事実の存否につき、裁判所が真偽不明(ノン・リケット)の状態にある場合、その事実を前提とする法律効果の発生・不発生について、当事者が負うべき不利益のこと。これだけでは分かりにくいんだな(汗)。例えば、「契約違反だ」(債務不履行)を主張する場合、不履行の存在を言う方は、契約(債務)の存在だけ(具体的には契約書)を証明すればよく、不履行側で「自分はちゃんとやったで??」と、契約の履行を行ったことを証明しなければならない。これと対で説明されるものに不法行為責任がある。例えば、自動車事故。この場合、相手の故意・過失まで、自己で被害を受けた側がほとんど全て証明しなければならないことになっている…これだから民事訴訟法は本だけの勉強がとっても難しい。実際には、交通事故の場合は、既に裁判所でのトラック・レコード(この場合は判例)が積み上げられているので、大体過失の割合が定められていて、ケースによってその割り振りを決めることになっている。その他の、例えば公害問題などでは、被害者側に証明責任の全てを負わせるのは、企業側に圧倒的に資料や資力があるから被害者側に酷だし何といっても常識から外れていて庶民感情に合わないから、被害者側には、被害とある程度の因果関係さえ証明できればよく、あとは証明責任の転換(本来負うべきでない側が証明責任を負う)ということも起きる。だから、刑事訴訟法よりも全ての手続きが画一性に乏しいから勉強していて具体性がないんだなこれが。でも、前々から言っているように、単純な過払い金訴訟の場合、論点は整理されて事実上四つくらいしかなく、あとは、それぞれが要件定立と当てはめを丁寧にする段階で、このような証明責任のなすり合いになるので、そのあたりで勉強になるから、訴訟に慣れるにはいい、という訳。

…で話を戻すと(汗)、この証明責任の中には、本来、判例については含まれていないはずなんですわ。

いわゆる公知の事実と同じ扱いという訳で。

ところが。
実際は、調べるといっても、地裁名と日付だけでは、事件番号が分からないといくら裁判所が調べるべきといっても調べるのは大変で、しかも、限られた労力と時間の中でする訳ですから、実際は調べていない筈で、逆にこちらが判決書(の写し)を提出すると、それが省かれる訳です。

そして、ここからが重要で、写しとは言っても本物の判決書。裁判官にとっては、自分と同じ裁判官が、それも、どの裁判所でどのくらいの地位にある人が、どのような理由付けで判断しているか?という実に生々しいものになりうるらしく、実際には判断にかなりの影響力があるのです。

そこで。
過払い金訴訟に限らず、昨今の裁判では、特に消費者問題では、この裁判例たる判決書の応酬になっている訳です。


そこで。
昔から法律の業界にいる人ならば、よくお分かりで。

そう。
世の中に、判例集以外の、それも直接判決書の写しが出回るということ、まして、裁判でバンバン判決書の写しが付けられて提出されるなんてことは、ごく最近までなかったんですよね。

それも、本当に全国で。

今では、雑誌の方が半年以上遅いという事態になっています。
※場合によっては一年近いことも多い。

皆様もお分かりですね。
勿論、これは、ネットの威力。

つい先日、アイフル完全敗訴の判決をとある事務所様からいただいたばかりでしたが、かねてから「これ、他の先生方にも使っていただいて良いですか?」とお願いしていたら、快諾して頂きまして。

で。
全国女性司法書士会という組織で頑張っていらっしゃる、この過払い金問題にお強い先生にお話ししたら、大変喜ばれまして。

皆さん、アイフルには手を焼いているから…彼らが盾に取る判決よりも後で、それも、中央の裁判所が一刀両断にしている、この判決の存在は知っていたけれど、判決書そのものは、まだ誰も持っていなかったので。

で。
FAXデータ(うちは、紙に出さずにデータとして保存しているものが多い)を直接PDFにしたものをお送りしたら…

…30分も経たずに、全国女性司法書士会の会員に宛ててメールで飛んでいきました(汗)。

多分、あの事務所様がお考えの時間とは全く異なるスピードで、事務所名と弁護士の方のお名前と共に、全国に知れ渡っていくことになるでしょう。

何故なら、ワタクシも早速、今回の訴訟を通じて知った判決集の中にこれを入れて、懇意の弁護士の方にお送りし、コメントし合っていたからです(笑)。


このような時代ですから。
ワタクシたちのような業界では、自分たちが勝った!という判決は、実は、凄まじいスピードで、他の先生たちにも多大な影響を持つ時代なんですよね。

それを可能にしているのが、ネット世界。
判決書のPDFを公開して下さる事務所も多く、また、兵庫弁護士会消費者問題判例検索システムなどでは、全国から判決書を募っています。

この業界にいる先生の方々は、是非、秘匿するのではなく、公開していただきたいと思います。



ふ~。
やっぱり、時代は変わったなあ。
[PR]

by uneyama_shachyuu | 2010-04-24 08:16 | 司法書士編。

まだ終わっていないのですが

まだ終わっていない事件なのですが…

うちのお客さんだった人(彼)とその婚約者(彼女)の事件を一年以上かけて訴訟で争っているんですけど…

最初は「不当な扱いで負けるのか…」と思える裁判でした。

事件は、大体以下のもんです。



婚約者の方がビール一杯程度を飲んで帰って来ようとした時、彼氏がバイクで迎えに来たんですけど、何しろレーサー・レプリカだったので、もしかすると危ないと思ったお二人はタクシーを捕まえました。

ところが、その運転手(もう70代のジジイ)、何があったのか知らないけれど、バイクが横にいるのを知りながら、後ろのドアをバイクのマフラー後部に思いっきりぶつけて、マフラーを破損!

一応、事故として後で処理することになったのに、乗り込んだ彼女に因縁をつけ、脅し続け、わざと急ブレーキを踏んで負傷させ、タクシーから降りれなくした上、挙句の果てに自ら暴力をふるい、身体的、後に精神的なダメージに及ぶ傷害を負わせる事態となりました。

勿論全て警察沙汰。

タクシー会社は、そのジジイをクビにして、後は素知らぬ顔で一切賠償に応じなかった、という事件です。

タクシー乗務中ということで、運転手本人へは不法行為、会社へは使用者責任等を追及した訴訟です。



さてさて。

これは、簡易裁判所での事件となりました。

裁判では、相手方(ただしタクシー会社のみ)が弁護士を雇い、ふざけた答弁を繰り返しました。

何しろ、事件は存在しないと繰り返していましたからね。

で、です。

まず、交通事故の事故証明も、裁判所の扱いは、「『接触』とあるけれど、どんな程度だ?色々あるだろうから、軽いものだってあるだろう?怪我もウソでは?」と最初はウソ扱い。相手方に弁護士が出ていることを重要視しているようでした。

…あんまり腹立つから、当時入院していたうちのジイ様に写真を見せ、退院後、一緒に準備書面を作成して提出しました。

写真は、事件当日、タクシー会社の営業所で話し合うときに、当該車両をくまなく撮影していたものでした。

つまり、被害者たちは、あらゆる手段を使い、証拠を掻き集めていて、それがあることを弁護士も知らなかったのです。


…ええ、そうですとも。

相手方は勿論、裁判所の扱いは一変!

この証明を機に、相手方弁護人は、まともな答弁ができなくなっていきます。

何しろ、「細かい写真にも写らない小さな傷は、営業車だからあるが、当方の確認では、『バイクのマフラーに接触したような傷跡は一切無かった』」と知ったかぶりしてウソをつき、裁判所でも大声で答弁していたのに、うちから提出された写真は、車両のナンバーから何から何まで車体を写したもので、その写真には、誰がどのように見ても分かる丸く大きく塗装が抉られた跡がくっきり写っているものでしたから。

後は、バイクの損傷の写真を見せて因果関係を証明すればOK。

裁判所は、特にこの物損事件については、ほとんど審理しなくなりました。終わったと。

弁護士は、答弁を求められましたけれど、答弁書でウソを書いたのがばれたんですから、法廷でもモゴモゴ。何を言ったか分かりません(バカ)。

そして、問題は…

事件が副検事から地検に飛ばされ、再捜査が行われる事態になったことが我々から伝えられ、弁護士は勿論、裁判官の顔は見るも無残なほどに硬直しておりました。

当然です。
地検がこれほどまでに扱う事件です。無事では済みますまい。

さらに、こちらが提出しているものは、法医学教室での鑑定を除き、全て検察にも渡っている(後に、ワタクシたちがお二人から聞き取り、本人が内容を確認した陳述書(暴行の経過を示す詳細な地図付き)も提出。被害者曰く、『警察や検察で作成していたものよりも圧倒的に詳しかった』らしく、検察からも提出を求められました)ので、一緒の証拠で、略式命令しか扱った事が無い書記官上がりの簡易裁判所判事が、いい加減な扱いをした上、特に民事上「無罪判決」などを出したら、とんでもない恥さらしになります。

その後、一年近く経った先日、こちらから提出された被害者たちの陳述書に基づき、本人尋問と証人尋問が行われました。

ただし、この訴訟中、加害者は一切出廷しません。正に悪質。

この尋問は、3時間もかけて行われ、その生々しい陳述が法廷で行われました。

弁護士は、陳述書を見て、期日直前になって、「これこのとおり、ジジイはチビで、しかも70も後半だ。相手方が言うような暴行などできるはずが無い!」…ということを示す(つもりの)健康診断書台帳を出してきましたが、「相手は、警察に着いても警察官二人に羽交い絞めにされるほどの大暴れをしていましたけれど、何か?」との証言が披瀝された途端、木っ端微塵に撃沈。何も言わなくなりました(笑)。

裁判官は、身を乗り出してじっと聞き、被害者がタクシーに閉じ込められ、凄まじい恐怖を味わうような行動を加害者が取っていた場面になって、弁護士は、被害者たちの観察では震えだしていたそうです(※弁護士が知らされていた事情とは全く異なり、大変悪質な事件だとやっとわかったからだとよ。後にうちのジイ様に白状しやがった。自分のプライドだろ?ウソをつけ!ウソの答弁書出して得意気だったくせに(嘲笑))。

裁判所の判断は、損害賠償の内容の審理をしますので、次回、原告が立証して下さい」との事。事実上、相手方は終わりです。裁判官の心証は公言されたようなものだし、相手方には何も立証する手立てが無いからです。


※副検事から地検の検事に移り、再捜査まで命じられたと言う事実は、相手方弁護士にも裁判所にも本当に大きな衝撃となったようだ。まあ否認事件だったから(略式起訴・命令は自白事件のみ)なのだが、これは、とりもなおさず、略式起訴から通常起訴に移る可能性が高いことを示しており、事件は重大なものに扱われていることが分かるからだ。事実、この傷害事件は、ジジイが否認を繰り返し、それで済むと思っていたらしいが、数々の証拠に加え、法医学教室の鑑定まで行われ、傷害が被害者の供述どおりの行為で生じたものとズバリと鑑定した上、電話で警察を呼び出したときの記録があり、再捜査の結果、余りにも悪質ということで、この度、通常の起訴が正式に決定した旨、被害者たちにも加害者にも通知されている。それを伝えられた裁判所と弁護士の唖然とした顔は、正に見るも無残なものだった。当然である。検察は、実は中々起訴しようとはしない。まして、ある意味で申し訳ないけれど、この程度の傷害では尚更なのだ。ということは、立証は全てできると判断されているのと悪質性の印象を検察官が強く持っている証拠。事態は、向こうにとっては坂を転げるように悪化したことを指し示している。なお、そのジジイは、現在既に呆けたようになってしまっているという。事態の重さに今になって気がついたらしい。馬鹿者めが(嘲笑)。罰金(執行猶予は無い)か実刑か(3年以下なら執行猶予)は分からないが、ここまで否認したのだから、このままでは執行猶予が与えられる刑にはならないかもしれない。


…とまあ、悔しいけれど、相手方が弁護士だと、尻込みする簡裁判事もいるにはいるけれど、とにかく丁寧に粘り強く活動し、立証し続けた原告たちとジイ様を誉めてやってつかあさい。
[PR]

by uneyama_shachyuu | 2009-12-12 21:24 | 司法書士編。