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涼しくなってきましたねぇ。

おや、気が付くと11月ですね。

ところが、最近は温暖化の影響なのか、暖かい…というより暑いので、ワタクシ、まだ3シーズン用、つまり夏服だったりしたのです。

月曜日からは、秋冬用に替えます。


一部の元・学者応援ブログは、もはや意味不明の自己正当化証明プログラムになってしまっており、普通の一般的な日本人が見れば、ちょっとおかしい人としか思えない代物になってしまっている。

誰も同意できないような論旨…論理性があればの話だが、それが無いもんだから、多数の人の反論に遭い、それが腹が立ってID拒否、みんなまとめて「架空人物からの非難」という訳の分からない文章を書き連ね、自己正当化まっしぐら。


ワタクシ、かの元・学者が有罪だろうが無罪になろうが、どちらでも構わないのだ。

だから、前々から、「こういう犯罪をやったからには、刑務所から出てくるな!」という発言はしていないんだよね。

それは、裁判所での裁判過程が決めること。

ただ、ワタクシは、人間性が大嫌いというだけで、ね。


あんな連中に、未だに振り回されている方々も、今も多数おられるのだが、きっと皆さん、若くて性格も律儀な人たちなんだろうなあ。凄く腹を立てていらっしゃる。


ですが。
相手と同じように議論しようとしたら。

その時点で、方向はどうあれ、同じレベルの価値観で自分の正しさを証明しようとする行為になってしまう。

簡単に言えば、同じレベルの人間という事になる。

多くの人が、「こいつ、レベルが低すぎる」と判断して、相手にしないのは、単純に価値観が低すぎるから、そのレベルが判断できてしまい、相手にしたくなくなっているだけなんですよね。


何でこんな事を一度は書いておこうと思ったか?という事なんですが。

未だに、「あいつ~!こんな事決め付けて!こんなウソ言っていやがる!」と腹をお立てになり、書き続けている方々がおられるから。

ああいう手合いに腹を立てるという行為は、既に相手のレベルと同じという証明になってしまいます。

勿論、元・学者の学者としての能力と事件の真相を探るのは、別に構わないんですが、あんまり低すぎる人の考えを振り回されていると、自分の生活上の価値観まで下げてしまうので、ワタクシは、もっともっと、自分を向上させるような、もっと言えば、毎日のちょっとした感動や感心をブログで記録していくというような事の方が、自分自身のプラス思考を助けてくれるように思います。


いえね。
最近、特に人間的には低すぎる連中を相手に仕事をしてばかりいるんですが、このブログで文字にして書いていると、後で読み返してみて驚くのは、強烈に怒って書いているように見える事。


ううう!
ワ、ワタクシの関西人独特の強烈な皮肉屋の性格が出てしまっているなあ。

とても反省しているのですが。

実は、事務所では、これらは全て半分以上笑いのネタにしてしまうんですよね。

勿論、同業の方の中には、同じ経験をしても、ワタクシとは正反対に怒り狂う有名な方もおられるんですが、こういう人は、高血圧に悩まされているらしい。

怒るという事は、科学的にも、体の中で様々な有害物質を作り出す元になるという事が証明されているようですね。そのメカニズムはともかくとして、ワタクシにとってみれば、確かに喧嘩している間は、それなりに怒っているのですが、ワタクシ、やはり関西人の常と言うべきでしょうか?「うふふ♪ま~たネタを貰っちゃったわ~♪」という感情の方が先に立つのが正直なところ(笑)。

本当は、サラ金なんて相手にしているフリをしているというのが、真実なんですよねぇ(大笑)。



問題にしない、というのも、単純に「逃げている」という評価を受けそうで、それが怖いのかも知れませんが、相手にしているのもバカバカしいと感じるのなら、相手にしないというのも、一つだと思いますよ。






さてさて。
日本シリーズ、終わりましたね。

え?
今時、野球??って感じですか??

ワタクシ、野球というスポーツのエンターテイメント性って、まだまだ現役、健在だと思います。



翻って、今年のWBCだって、みんな面白がって見ていたでしょう。

夏の甲子園は?
スターが出た途端、みんなゲームを楽しんで見ていたでしょう?

では、今年の日本シリーズは?
北海道と名古屋の視聴率が高いのは良いとして、本来、地元と関係ない関東および関西でも、視聴率でも20%以上取っていたんですから。


じゃあ、一体、何が野球人気の凋落になるんでしょうか?





そう。
こういう事を言い立てて危機感を煽っているのは、全て「巨人様」のご威光にすがっている人たちの妄言と考えざるを得ない。

巨人が滅びれば、日本のプロ野球が滅びるという、考えてみれば何の根拠も無い妄執に囚われている人々の強迫観念に過ぎない。

というのも。
巨人の地上波放送の視聴率だけが大惨敗だという事が明らかになったから。



野球そのもののソフトウェアとしての価値は、それほど変わっていない…というより、野球というソフトウェアに求められる価値が変わったと言うべきなんでしょうね。

特に、プロ野球に求められる楽しさの演出は、経営、制度と様々なものへの変革を要求しています。



かつてのプロ野球のビジネスモデルは、読売ジャイアンツでした。

簡単に言えば、全国区人気を取る事。

これに成功した為に、巨人は好き勝手が言えた時代が長すぎた。
金に物を言わせて、選手を育てもせず、ただFAで買いまくるだけ。



しかし、時代が大きく変わる。
バブルが弾け、地方切捨てによる中央集権の弱り。
そんな時代の初めに、Jリーグが登場。

キーワードは、身の丈経営(※横浜F失敗後)と徹底した地元密着でしたね。



これが、スポーツ界にどれだけ影響したでしょうか?

最初は、1リーグ制などという、巨人と西武・オリックスの、どうしようもないバブル時代の時代遅れ経営者たちの妄言に踊らされそうになりました。

ですが、自分の足で立って歩くという基本に、野球界、特にパ・リーグが立ち上がります。

元々、福岡に大きな成功例があったのですから。


こうして、千葉、移転した北海道、福岡、盛岡については、涙ぐましい『地元密着』経営が始まります。


特に、今年日本一になった北海道日本ハムファイターズについては、それはそれは日本ではJリーグ以外存在しない、徹底した地元密着型スポーツビジネス経営がなされています。

殆どがメジャー・リーグで近年行われているものですが、ここまで徹底したものは、現在の日本には他に存在しないんですね。



まず、経営陣の作り方が、そもそも巨人などとは違うのです。

経営理念は、全て自前でチームを作る事。

その為に、セレッソ大阪藤井純一社長を球団社長に置き、経営全般についての戦略を担当させ、高田繁氏GMにほぼ全てのチーム作りを任せる、という分担を決めました。



GM側の組織作りは、12球団では最先鋭と言っても過言ではないもの。

社長は、野球の素人。
自前で作るという方針から、アスレチックスで実用化された、『マネー・ボール』と呼ばれるスカウティング・システムの日本適応改良システムを独自に開発し、球団全体でデータを共有化しました。

また、1軍・2軍合同会議を頻繁に行い、育成段階などの現状を全て共有化している。そして、2軍はチーム統括本部が起用法や方針まで一括して育成プランを計画・実行するという方式にし、また、2軍の各レポートは、完全に高田GMに吸い上げられていて、相当デリケートなもの以外は全てチーム統括本部所属員に全て共有化・公開されているそうです。

チーム育成についての基盤作りの先進性は、おそらく12球団一でしょう。

スカウトも、プロばかりを使うのではなく、あらゆるところの素人さんの情報を得る為に、登録スカウト制度を始めた。これは、メジャーでは古くからあるもので、簡単に言えば、「こんな良いのがいたよ~♪」と気軽に通報して貰うという制度。

プロのスカウトについては、前述の通りスカウティング・システムによる数値化が、あらゆる項目までなされています。これは、そのスカウトが何回調べたのか?に至るまで、全て数値化されていて、精度の向上も図られており、おそらく、日本では常に最新のものと断言しても良いでしょう。

更に、選手市場を常に把握する為に、世界のサッカー界では当たり前の制度ながら、全プロ野球選手データベースを構築し、共有化している。
年俸からそれまでの経歴から現状に至るまで、です。

全てが、長期的視野に立ってのチーム作りが徹底されているのです。



経営側はどうか?

これも、12球団では最もスポーツビジネスとして無駄を無くそうとしているものと言って良いと思います。

現在の球団の赤字…それも、日本ハムの『広告料』を省いた実質赤字は11億円だと聞きました。

改革が始まったばかりのチームとしては、驚異的と言うべきかも知れないですね。

だから、「年俸総額」という厳しい現実を考え、FA争奪戦は極力控えるという方針を立てざるを得ないので、チーム育成のための出資は惜しまないのだといいます。

黒字化達成の為に、様々な努力がなされているが、広告収入から始まり、チケット販売網、マーチャンダイジングの改革に至るまで、多岐に渡る徹底した『経営』努力を重ねています。

一番有名なのが、730チケットだろうなあ。
メジャーでは有名すぎるものだが、午後7:30を越えるとチケット代が半額になるというもの。
チケット代を安くしてでも人に入ってもらえれば、少なくとも半額の分は収入が上がるし、場内の飲食料も稼げるので、損しても得があるもの。利益が上がるためには、こういう営業努力も欠かせないのですが、これは経営者側の姿勢がそのまま現れているものだと思います。

放映権料にしても、今までのビジネス・モデルとは違い、それだけを当てに経営モデルを構築する事は、一切しないという、いわば現在までとは正反対の経営方針に立っているのです。

ネットの発展が遅い北海道の地元民に沢山見てもらう為に、安い放映権料でも良いから、沢山放映して貰うという方針なのです。


これは、もう一つのキーワード、地元密着に繋がります。

地元密着の為に、Jリーグのような下部組織を持てないプロ野球球団としては、日ハムOBを職員として雇い、北海道全域での野球教室を行うという実に地味だが実直な活動を続けています。これは、相当好評だと聞いています。

そのOBたちを雇用するのも、野球界での「第二の人生」を得つつ、『野球マーケティング』という観点からを学ばせ、フロントの人材育成を図るというのだから恐れ入るところです。

そして、他のスポーを含め、子供達にその場を提供し、更に共存共栄を図る計画を札幌ドームを中心にして考えられているのだそうです。

確かに札幌ドームは、ゲームがなければ周辺は閑散としているらしいから、これは地元も喜ぶだろうし、他のスポーツ界も協力したいところでしょう。




これだけ見ても、日本にはかつて無かった変革だと思います。
今年の優勝は、第一段階に到達したことの証明に過ぎないのでしょう。

福岡にも、これらとは違う戦略で、別のビジネス・モデルを構築し、成功しているホークスがあります。

それぞれ、地元の選手がこぞって入りたいチームになりつつあるのが、共通点かもしれないですね。



だが、しかし。
巨人に当てはまるものが、これらの中に何か一つでもあったでしょうか?



巨人のキーワードは、ずばり「全国区の人気と伝統」だけなんですよ。

こんなものは、ビジネス・モデルでも何でもない。

看板だけが存在している店のようなものです。

看板も、いつかは壊れてしまう。
そんなものに頼ってばかりのチームに、どれだけの人が思い入れを持ってくれるというのでしょうか?


よく、「巨人は日本の『ヤンキース』だから」などとい
う大馬鹿者がいるが、それはある視点を欠いています。

この2球団を比べると、確かに似ている部分もある。
FAで大金に任せて取ってきている…ようなところもそうでしょう。

しかし。
ある点で異なる。

ヤンキースは、あくまで『ニューヨークの球団』なのです。彼らには、帰るべき地元がある。メッツと人気を二分していますが、ニューヨーク市民は、この2球団を『地元の球団』としてこよなく愛しているのです。

しかし。
巨人には、そのような『地元』は、存在しない。


巨人は、昨今東京読売ジャイアンツと言っている。
…ヤクルトですら東京ヤクルト・スワローズと言っているのだが(笑)。

しかし、この二球団は、果たして北海道や福岡、千葉や盛岡、そして甲子園のような熱い地元があるのでしょうか?

ヤクルトは、まだ良いかもしれない。

しかし、全国の人気を当てにしてきた巨人に、果たして『本来戻るべき地元』が存在しているのでしょうか?

全国の人気を失った彼らには、アムロ・レイにすらあった『帰る場所』なんて存在しないという事が暴露されてしまった。

今年ほど、『帰るべき』地元の無い巨人が頼ってきた、今までの『伝統と人気』ビジネスの崩壊が顕著になった年は無いでしょう。

もはや、巨人のビジネス・モデルは、新しい時代のスポーツ・ビジネスなどと言えるものではなくなった訳です。


これは、何も巨人だけの問題ではない。

阪神は、まだマシだが、中日を初めとしたセ・リーグ残り4球団のビジネス・モデルも崩壊したと言って良いと思います。

中日などは、『名古屋』の巨人というべきもので、巨人と同じように「伝統と人気」以外、何ら戦略的なものは存在していない。

阪神は、星野氏を擁して、何とか大阪の球団として存在しえるものを保っているが、それでも昨今はともすると『巨人』化する傾向が見られる。このままでは、同じ末路かもしれないよ?


ともあれ。
パ・リーグは、既にセ・リーグよりも先を歩き始めた事が明らかになったと思います。

セ・リーグも、来年はプレー・オフを導入するから…などというのは、バカバカしい話です。

スポーツ・ビジネスとして厳しい経営をきちんと行えるかどうか?をパ・リーグは考えている。将来像・ビジョンが明確なんですよね。

しかし、セ・リーグは、昔の『貯金』を取り崩しているだけ。何ら将来的なビジョンは存在していない。



これから数年。
セ・リーグは、思いっきり凋落するでしょう。

その方が、良いかもしれませんね。

by uneyama_shachyuu | 2006-11-03 08:43 | 時事