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もう書いてもよいのかな?と。

今日、正式発表があったので、ここでも書いてみます。



実は。
うちのクソジジイが。

春の黄綬褒章

を授章することになった。

黄綬褒章その他の褒章については、こちら

日本の勲章・褒章(賞勲局)

この章は、業務に精励し衆民の模範である方に下される、という。

うちのジジイの場合、司法書士会の会長職かに日司連の理事など色々と役職に就いていたりしたから、年数的に受けることが多いらしい。

まあ、とにかく。
普通なら、いや~目出度い目出度い!と騒げばよいのかもしれない。

「あれ」でも、国が表彰してくれるというのだから、世の中分かったモンじゃないね(笑)。

ありがたいことでは、ある。

実際、これを聞きつけた方々が、色々と仰ってくれる。


しかし。
ホンマの実情は、そんな目出度いことばかりではなかった(汗)。


この内示は、実は、相当前から知らされる。
まあ、当然かもしれない。
何故なら、東京の省庁に出て、授章を行い、ついで天皇陛下にご挨拶…という手順が待っている。

だから、それなりの準備というものが必要となる。

でも、そんなことは、ちっとも苦労のうちには入らない…かな?(笑)

こんな雑事よりも、ずっっっっっっっっっっっっと鬱陶しいことが、次々と起こる(汗)。




こういう情報は、建前としては「公表されない」ことになっている筈なのである。

しかし、実際は異なる。

相当前からバレバレ(大汗)。

※但し、国民の知る権利との関係で、マスコミには最初から内示情報が公開されている。賞勲局からも、了承を求める文書が届いている。

で。
どこからバレているのか?さっぱり分からない状態のときに。

「○○授章協会」という類の団体から、見たことも無いような、実に分厚く立派な本の形を取ったカタログが無理矢理押し付けられてくる(怒)。

中身は…リッパな額縁、リッパな置時計などのリッパな商品のカタログで、単なる押し売りである(怒)。

中には、公的団体を名乗り、住所を確かめられてしまったこともあった(大怒)。

失敗失敗(涙)。

こうして、処理にも困る書籍のゴミが多数、できてしまうのであった(笑)。


こういう団体からの電話を幾つか聞いていると、しつこい団体もある。

特に、「ご本人サマでいらっしゃいますか?」としつこく確かめ、暗に「本人を出せ!」迫る手合いなどは、最悪である。

ワタクシも、気持ち悪い上に腹が立つので、

うね「あ、もう一度、団体名とお電話番号を教えて頂けますか?」

相手「○○○の○○○○、○○授章協会の●●でございます」

うね「左様で『ございます』か~。では、団体名と電話番号を国の関係各所に確認致しまして、その後にお話を承りたいと存じます~」

相手「あ!はいはいはいはい!あの、それは、ですね…それは…」

ガチャッ!とワタクシが切る。
それまでとは違い、二度とかかってこない。

…やれやれ(笑)。



さて。
こういう情報が漏れるというのは、何も、こういうおバカさん団体ばかりではなかったりする。

中々、名前の通ったところからも、お話が来るのだ。



その数日経たず、事務所に、とあるホテルの営業マンが来た。

そのホテル、知りたい?(笑)

この営業マン。
中々の色男だ。
細身のスーツ。
眼鏡がとてもよく似合う。
どこをとうみても、立派な身形のイケメン営業マン。


しかし。
応対していて、あまりの下手さと真正直さと無礼さで、ウンザリしてしまった(汗)。


当日、事務所には、遺言の相談者が来ていた。
当然、時間がかかる。

そんな時、くだんの営業マンが来たのだ。

営業「ワタクシ、○イ○ルホテルの●●と申します」

名刺を差し出すが、ワタクシ、覗くだけ(笑)。

うね「は~、何の御用でしょうか?」

この間、全てドアの外。

営業「申し訳ありません。失礼ですが、お時間を少しだけ頂戴できないでしょうか?」

うね「(このバカ!今、どれだけ真剣な相談を!)いえ、お客様が来られていますので(とっとと帰ぇれ!)」

営業「あ~、左様ですかあ~」

帰る様子、無し。
ワタクシも、ここで大体の察しがついていた。
(勘の良い営業経験者なら、この営業クンは、既に大失敗をしている事に気が付く筈)

うね「(よし!こいつ『営業の素人』だ!わぁ~い♪しめしめ♪二度と来られないように一刀両断だもんね♪うふ♪)参考ながら、何の御用でしょうか?」

営業「この度は、おめでたいことがあおりとお聞きしまして♪」

ここで、またまた名刺を差し出す。
ワタクシは、またまた覗くだけ(笑)。

うね「ほ~(案の定ではあるな。しかしちょっと意外だな。こんな有名ホテルも前もって知っているのか~)、何のことでございましょう?」

営業「え…」

この間、彼は、間抜けにも、名刺を両手に持ち、ロボットのように前後に出し入れし続けている←誰のせい??(笑)

うね「授章のことでしょうか?」

営業「はい!それでですね…」

うね「(こいつ…いよいよ『バカ』だ。営業の呼吸を知らんのか?)その事、また内示ですよ」

営業「はい」

うね「どなたからお聞きしました??」

相手は…一瞬絶句したが、気丈にも答えた。

営業「『お客様』からです!」

ワタクシ、耳を疑った。
この情報は、あくまで内示で、公表されていない。
確かに、地元と生まれ故郷の新聞社は、既に取材に来ている。
しかし、本来は、ここまでの人たちしか知らない筈なのだ。

だからこそ、彼らは、これらの情報に基づく営業は、高付加価値と大問題の諸刃の剣であるという認識を持たなくてはならない。

なのに、だ。
守るべき「お客様」からの情報だなどと言うバカがいるか!

確かに、うやむやにしても、こちらの猜疑心を煽る。
また、正直に話すことも憚られるだろう。

だからこそ、「諸刃の剣」だと言う訳である。

少なくとも、「親切心から我々に知らせて下さった方がいらっしゃいまして」とぐらい言ったらどうだ?

ペラペラしゃべった客がいて、その存在を示し、そのアジに乗せられて営業に来た、という印象を受けるかもしれないではないか。

うね「(『こいつ、ホンモノのバカバカだ!』と一瞬絶句)あの、お客様って…」

営業「お名前は、明かせません!」

うね「(あ、そりゃそうね。その『建前』ならね~。こりゃ相手にもできんな)…ほ~、内示の情報はご存知で、しかも情報源は明かせない、と」

営業「はい、申し訳ありませんが。それでですね…」

うね「(そろそろ引導を渡してやるか)あのですね、そのお話が、『『授章お祝いの会』などを開かないですかあ?』などというものでしたら、ワタクシども、一切その気はございませんので」

営業「あ~、そうですか…」

この間、何故だか、名刺の出し入れを両手で前後に繰り返していた(汗)。

うね「(ホンマに素人やな~。突っ込んで来ないの?)では、業務が差しつかえておりますので、これて失礼させて頂きます」

ガチャリ!とドアを閉めた。


この営業。
まずは、この日は帰るべきだった。
中に入れもしないでは、営業活動はできない。
自分の体制に持って行く、という絵図面を書けない…というか、その前提条件なのだ。まず相手の家なり事務所なりの中で話すのは。

この点、債務整理専門の弁護士・司法書士に営業をかける株屋の営業マンの方が、まだ分かってはいるようである。

勝手にズカズカ入ってくる根性があるからね(怒)。
まあ、彼らも、その後の営業の駆け引きを知らんのだが(汗)。

とにかく、高級な商品を扱うのであれば、足蹴にされるような軽すぎる対応を自分からするのは、愚の骨頂。

慌てる何とかは貰いが少ない、のである。
余裕を持った対応をしなければ。

それを。
こんな目出度い話の営業を玄関先でするか?
急ぎすぎ、だよ、イケメン君(笑)。

しかも。
客のせいにするとは何事ぢゃい!

言い方の問題ではあるが、それにしても、デリカシーが無さ過ぎる。




ワタクシも、相当に下手くそな営業だったが、もう少しマシだったよ。
世の中、こんなに下手な営業を一流企業が雇っているとは思わなかった。

しかし。
二枚目だけでは、世の中渡って行けないと知って、ありがたかったよ(大笑)。



さてさて。
こんな風に時は過ぎ、今日の正式発表となった。

まあ、とにかく。
長年の何かが認められた、ということで。

おめでとさん、ジジ様。

by uneyama_shachyuu | 2007-04-28 21:25 | 時事