いつも誰かが見ていてくれる。

昨日、とある時代劇を見ていて、またまた感激して見入ってしまいました。

それは、よろずや平四郎 活人剣です。

藤沢周平時代劇 よろずや平四郎 活人剣:テレビ東京

この作品は、NHKでも、腕におぼえありシリーズとして、ドラマ化されたことがありました。

今回のは、かな~~~り原作に沿って作られていて、好感が持てます。

…主人公役の中村俊介さんが、殺陣が下手な事を除けば(笑)。


で。
何で感激して見入っていたか?と言いますと。
まあ、原作の雰囲気が出ていたのも確かなんですが…


皆さんは、ラストサムライと言う作品は、勿論ご存知だと思います。

ワタクシも、当時、ナケナシの金でDVDなどを購入しました。

で。
何で?と言われれば、好きな俳優が目白押しだったからです。

渡辺謙さん、真田広之さんは、勿論です。

しかし、それ以外にも、ワタクシたち時代劇オタクファンにとっては、もはや欠くべからざる人物が出演する、というので、話題になっていたからです。

その名は、「誰も知らない」人でした。
福本清三さん。

日本一の斬られ役として、お茶の間では知られている人でしょう。

ご存知で無い方は、↓下をご覧下さいませ。

名脇役・福本清三
名脇役・福本清三:プロフィール

ワタクシは、元々、東映その他の時代劇やヤクザ映画、アクション映画を子供の頃から沢山見ていましたが、この方が出ていると、忽ち嬉しくなっていたのでした。

で、この方のプロフィールをやっと知ったのが、大学時代。
朝日新聞に載っていたのを知ったのと、現在でも長寿・高視聴率で、関西では知らぬ者むはいない、ある意味、お化け番組とも言われる探偵ナイトスクープで、視聴者の依頼からとんでもない事態に発展して、全国的に有名になってしまったという事件があったからです。

朝日放送 探偵!ナイトスクープ

この番組は、視聴者の依頼で、色々なことを調べたり挑戦したりする番組ですが、その時の依頼は、

「あの『斬られ役』さんは、一体誰?!昔から知っているけれど、できれば、『徹子の部屋』に出してあげたい!」

…などというとんでもないもので、ちょっとおちゃらけで本物のセットを使わせてもらい、「擬似・徹子の部屋」で、福本先生(とファンは呼ぶ)の対談番組をやったのがきっかけ。

その後、その録画中見学していた徹子さんが、本当に「出しましょうよ!」という提案をして、急遽、本当に出演することになってしまったので、関西では、この「事件」が有名になったのです。




この方が、「よろずや」に出ていて、原作どおり、とっても強い役である、奥田伝之丞役で、しっかり殺陣をしていたからです。

…やはり、上手い!
今の役者さんたちでは、このような味のある人の演技は、中々見られないでしょう。


「演技」と書きましたが。
福本さんご自身は、

「演技なんかできまへんがな。セリフなんか、しゃべれまへんのですから。」

と言って、完全に否定されているのですが、これは、ご本人の思い込みですね。

というのも、セリフのある役を見てきましたが、子供ながらも、有名な役者さんに違いない、と思うだけの演技があって、どうしても目立っていましたよ。

今回も、セリフはちゃんとあり、演技も素晴らしいものでした!




演技、と言えば。
この福本さんには、ある有名なエピソードがあります。

杉良太郎さんから、突然、「おい、東京へすぐ来い!」と電話があった、と。

何でも、「お前の為に、一本『本』(台本)を書いたから、すぐ撮影だ!」と言うのだそうです。

福本さんは、「勘弁して下さいよ~。ワタシ、何にも出来まへんやないですか~。」と言って断ろうとしたら、「俺が『良い』と言うんだから、とにかく来い!」と言われて、仕方なく東京へ。

当時、同心暁蘭之介という番組が放送されていて、その一つの話で、福本さんがゲスト出演、それも、杉さんの敵役として最初から最後まで出ずっぱりという、いわば準主役のものでした。

…凄い。
杉さんは、どうしても、福本さんで、お話を一本やりたかったのでしょう。

で、撮影。
この時、殺陣のシーンの撮影などには、何と!萬屋錦之助さんが、お弟子さんたちを引き連れて参上!

どうも、別の時代劇撮影で、スタジオが近かったかららしいですが、その時のお弟子さんに仰ったお言葉。

「おい!『京都の本場』をしっかり見せてもらえ!!」

福本さんは、「…とんでもないことを」と震えるような思いだったそうです(笑)。

でも、萬屋先生の言い分も、ワタクシには分かるような気がするなあ。



その話は、婚約者を手篭めにした上役を切り損ね、人質取って立てこもる、とある藩のエリートというお話。

…つまるところ、最後はリッパに斬られるんですが、殆ど出ている上に、セリフもあり!馬にまで乗るシーンがあり、殺陣も素晴らしいものでした。

ワタクシは、神戸在住なら皆さんご存知のサンテレビのお昼の時代劇で放送していたものを2/3だけ見ることが出来ました。

この時、ひどく嬉しかったもんなあ。
それと共に、録画できなかった事を今でも悔やんでおります。




これからも、殺陣が出来る間は、殺陣を、そうでなくても、色々と出て下さいね、福ちゃん!
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by uneyama_shachyuu | 2007-06-16 19:04 | 小人閑居