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底値と最高値

今、国内での自動車市場は、大変冷えているという報道がなされています。

ワタクシ個人としては、自動車に夢を投影しなくなったというのが、一番大きな原因なのではないか、と思えます。

ワタクシのちょっと下までの世代では、自動車というのは、一つの必要アイテムでした。

デートから何から何まで、シチュエーションを考えられるツールとして、一番大切にされていた訳ですし、当時は、女性の側もクルマを求めていた場合が殆どでした。

…まあ、どんなクルマを求めるかは、女性によって大きく異なる状態でしたが(笑)←バブルの時は、大学生ですらベンツに乗って威張り散らしているバカが、わが大学には数多く居たのも事実(失笑)。


ところで。
冷えた理由は、一体どんな理由があったのでしょぅか?

少なくとも言える事は、クルマが楽しい!という価値観を作り出すことをサボっていた、という事だけは確かでしょう。

これは、バイクも同じような感じがします。

大きなバイクか、スクーターか…この両極端に別れ、バイクを乗りこなすのは、本当に難しくて楽しい!ということを学べる、本当のエントリー・モデルが、殆ど消滅してしまっているのです。

今は、125CC~250CCクラスのスポーツ・モデルが完全に消滅している状態です。

…まあ、売れないからと言われればそれまでですが…それにしても、現実は、ワタクシたちの世代以上の市場とスクーターのみによって、何とか維持している状態で、もはやどれだけ市場を伸ばせるのか、疑問に思わざるを得ないのです。


現在は、楽しいことというのは、様々なものがあります。
何もクルマだけではなく、スポーツでも野球のみに偏らない時代ですから。
クルマよりもネットや携帯関係の機器にお金を落とす時代なのでしょう。


しかし。
クルマのファンが消えたわけでもありません。

バイクにしても、クルマにしても、数少ない楽しいスポーツ・モデルに何とかありついて、楽しんでいる人も、実際は多いものです。

バイクの場合、輸入車・逆輸入車に、面白いモデルが多くあるのは間違いありませんね。

ワタクシの友人たちの中で、バイク乗りをしている人は、大きなバイクでも、これら輸入車・逆輸入車ばかりに乗っています。

クルマの場合、楽しいのは後輪駆動でMT車という条件がやはり最高にされているのも事実ですが、これに該当するモデルは、現行車両は絶滅寸前か、またはかなり高価で、ちょっと前には多くあった2リッタークラスのスポーツ・モデルもまた絶滅しています。

お陰で、現在は、買い易い価格帯のBMWなどにも、触手が伸びているとよく聞きます。

海外メーカーとしては、嬉しい限りでしょう。



こんな状況ですから、ちょっと前のスポーツ・モデルの中古車市場は、大変な状態です。

ワタクシの知り合いのショップの方たちも、「こりゃ大変だ」と異口同音でおっしゃいます。

つまり、仕入れ価格が極端に高い状態が続いているのだそうです。

商売ですから、利益を乗せなくてはなりません。
しかし、買い手から見て、やはり適正価格というものがある訳で、中古車で、しかもそれほどプレミアが付いていたら、バカバカしさが出てきてしまうので、あまり高く売ることもできない。

結局、数で勝負となる傾向があるようです。

こんな状況なので、何だかバカバカしいことですが、現在生産されているものはまだしも、生産が終了し、希少価値が高まれば高まるほど、外車の高級スポーツ・カーと同じ現象が出てきたのです。

つまり、売りに出すと資金がある程度回収できてしまうほど高く買って貰えるという現象です。

フェラーリなどは、最新モデルでなくても、ある程度回収できる状態が続いているそうです。

外車は、登録すれば半額の価値になるのが通常で、今値札が付いている中古車の殆どは、仕入れ価格の何倍かのものなのです。

ですが、高級スポーツ・モデルに関しては、まあポルシェを除いて、ある程度回収できてしまうと、先日聞いたばかりです。

※ただし、これはただ利益を多く取るためだけではない。危険が高い商売だからだ。日本車とは違い、クレームが多いのが外車の押し並べての悩みで、酷い場合、買った直後にエンジン交換などということも、稀ではないと業者から聞いている。だから、外車は買うな!と、市場関係者からよく言われている。言われているが、乗りたいものは乗りたいよな~(笑)。


このような現象に当てはまるのは、何と言ってもスカイラインGT-Rですね。

しかし、これだけではなく、値下がりが始まったとはいえ、他の有名なスポーツ・カーは、GT-Rほどではなくても、殆どが高値が続いている様子です。


ワタクシのシルビアも、調べてみると、何と40万円以上も値上がりしていることが判明しました!

それも、ワタクシの車体よりも条件が悪いものですら高いのです。
ワタクシの買ったときの条件は、勿論現在は皆無!


ワタクシは、正に底値を買い抜けたようなものです。


…う~む。
ちょっとなあ…

メーカーは、この状態を憂慮していて、やはりエントリー・モデルとなる小型FRモデルの開発を急いでいるとの報道が数多くなされるようになりました。


中には、200万円を切るモデルもあるそうな。


メーカーさんたち。
がんばって下さいね(合掌)。

by uneyama_shachyuu | 2007-12-16 23:23 | 自動車