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ネットの恐ろしさ。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <イラク邦人拘束>斎藤さんとほぼ断定 外務省幹部

本日は、かなり真面目な話を。

5月11日のブログでも書きました、斎藤さんの死亡が、「公的な立場」に確認されました。

あの後、銃撃戦も模様などを伝え聞くと、正直なところ絶望視していました。
あの爆撃の後に、自動小銃の撃ち合いがあり、それによってかなりの負傷をした、と聞いていたからです。

爆弾が日常の武器として使われるだけでも、十分な話なのですが、その後にカラシニコフの雨あられ。

逃げ様がありません。

銃撃戦を行った彼なら、よく分かる筈。
敵との距離が、20~30m程度では、もはや撃てる弾数と味方の数が勝負を左右するということを。←つまり、この距離で拳銃しかないのなら、絶望的な状況なのだそうだ。

それ以上長ければ逃走できるし、それよりも短く、手が触れ合うように距離なら、特殊部隊員ならばナイフ一本で本領を発揮できるからです←実際、軍人の、得物を持った格闘技は、素人では抗し得ない力があることをワタクシも少しは身を以って知っている。心得があるものなら、とがった鉛筆一本でもあったら、とんでもない力を発揮できる。ワタクシですら、相手が素人であれば、鉛筆一本で息の根を止めることも十分可能だったりするのだ。ちょっと前、自衛隊員だった若い男がナイフ一本で警察官を殺害し、拳銃を奪った事件があったが、あれは致し方ない面が大きい。寧ろ、そうしたことにもある程度対抗できる装備と訓練が必要だったのだと思う。

爆弾を使われ、包囲されて銃撃戦となれば、建物に逃げ込めた彼らは、それだけでも十分に有能だったのではないでしょうか?

しかしながら、それで負傷していたのなら、それだけで確率は低くなってしまう。


そして、昨日、映像が公開。
今まで渋っていたのは、おそらくイラク人テロリストが日本への感情と米軍への反感を天秤にかけていたのではないでしょうか?

イラクの人々は、第二次大戦後、荒廃した日本が立ち直った点などを非常に高く評価しているらしいので、また自衛隊が銃弾の一発も撃たないこと、これからの復興に力を貸して貰うには、アメリカよりもずっと期待していることなどから、最近はわざわざ襲うということはしなくなっていたらしい。

ですが、今回の傭兵部隊というのは、はっきり言って米軍よりも始末が悪い。

秩序無視という点では、米軍と同じか、目的達成のためには無差別攻撃も辞さないという点からは、もっと悪い存在だからです。

ワタクシが思うに、「死んだ以上仕方が無い。それよりも、こうした奴らに味方しないよう、日本にアピールしよう」と決めたのではないでしょうか?


さて。
かなり前には、ホンマに阿呆なガキが人質になり、その後首を切断されるという、実に野蛮な行為がありましたね←そうは言っても、明治手前までは当たり前、二次大戦でも横行していたわけだから、日本人が言うのもおかしいかもしれぬ(汗)。

最初の人質の事件から、本当にこの時は、この青年に対しては、日本中、だ~れも味方しなかったのは、皆さんもご存知の通りですね。

確かに、今回もそういう点では、ある意味同じとも言えるのですが…

今回は、ちょっと特殊な事情がある。
何しろ職業軍人の死亡という点で、他の民間人の死亡とは意味合いが違うかもしれない。

その危険こそが、彼らの存在意義とも言えるからです。

でも、もっと恐い点もある。
日本人としては、「もう慣れたよ。」という感想か、又は「あんまり関心が無いなあ。」という程度の認識しかないのではないか?

そもそも、この点こそが今回は問題かも知れない。

こうしたことから、今回のニュースには、何だか違った印象が強いのです。


さてさて。
本題は、これからです。

問題は、こうしたニュースが、今は、本当にダイレクトにネットで送られてくるという現実。

前回の首切り映像、皆さんはご覧になったことがあるでしょうか?

ワタクシは、あまり見たくも無かったけれど、「本当は違うのかもしれない」という気持ちもあり、某サイトにてダウンロードしてみました。

正直、あまり見たくは無かったのです。
殴り合いだけでも、実際やってみれば相当です。

ですが、今回は一方的な虐殺
想像も出来ない。

奴らには興味津々だったので、そちらの方が見たかったかな?

しかし。
首切り、本当だった。
でも、ワタクシは最後まで正視できなかった。


観念した彼が首を切られそうになった瞬間、目を閉じて顔を背け、心底見なければ良かったと思いました。

最初は、写真がヒットしたのです。
しかし、ある意味はっきりと映っていたが為に、逆に信用しなかったんです。

今は、天からの教訓として、「世界の現実に目を背けるな!」と強く言われているのだ、と思うようになりました。



今回は、死亡したとのことだったので、見てみることにしました。

誰が、どのように言ったところで、あれは間違い無く斎藤さんだった。

第一、パスポートを奴らが持っている時点で、身柄が彼らにあるのは間違いなかったのだから、死亡も想像の範囲内ではあったのだが。

思ったよりも頭を含めた身体に異常は見られず、ある意味確かめ易い映像でした。


このような映像が、今はネットで誰でも手に入るんですね。

ということは。
使い方は、二つしかない。

興味本位を取るのか、それとも「自分の目」で目撃・確認し、解説者の解説ではなく、自分の頭で考えるのか。

ワタクシは、今回、戦上手の手からも水が漏れるのが、こんな戦場なのだ、ということをほんのちょっと知ったような気がします。

興味を取るか、はたまた目を背けるか。
そのどちらでもなく、ご自分の目で見て、考えてみるチャンスだと思います。
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by uneyama_shachyuu | 2005-05-28 23:09 | 時事