改良パート2~♪
前回、こんな改良を行いました。
しかし、ボディ剛性が不足しているのではないかという問題意識が生まれ、色々と剛性アップパーツの発掘に苦慮していたのも、前回の通りです。
しかし、ギアボックス(5速MT)が入るトンネル部分に関しては、純正のフロントクロスバーがないので、少したわむ感じが拭えません。
また、フロントのストラット・タワーにタワー・バーがないので、やはりボディのフロント部分がたわむ感じも拭えません。
逆に言えば、それくらいボディ剛性は高いと言う事ができそうです。
ちょっと前の他の車種では、剛性が高いとされるスポーツカーでも(残っているものは少ないが)、これほど剛性高いものは、少ないような気がします。
では、何で今のように、サスペンションがポンポンと跳ねるのか…
それは、二つの原因があるようです。
一つは、今の車高調のショック・アブソーバーが、縮み側が硬く、伸び側が柔らかいという点があります。
これには、その上にスプリング・レート(硬さの割合)が思いの外に高いということも、影響しています。
これでは、話にならないのです。
でも、これだけが原因でもなさそうです。
もう一つは、足回り全体が、前モデルからの流用であるということが、最大の問題点であろかと思われます。
ワタクシのS15は、前モデルであるS14の足回りを一部を除き、ほぼそのまま流用しています。
S14は、元々3ナンバー専用車でした。
左右のタイヤの幅(トレッド幅)が、ボディの幅である3ナンバー(1700mm超)に合わせて作られていたのです。
しかし、S15は5ナンバー(1700mm未満)です。
S15は、5ナンバーの車幅に合わせて、タイヤを内側に入れているので、サスペンションのアームをタイヤから押し込む梃子の原理による力が弱い(レバー比が合っていない)のが、最大の原因ではないか、とショップの社長さんの意見です。
おそらく、これが最も大きな原因でしょう。
シルビアのチューンでは有名なヤシオファクトリーの社長さん(俗称『岡ちゃん』)も、「S15シルビアの足は敏感。S14の方がずっと安定したものが作れる」と言っているほど。
実際、ショップの社長のお話では、S15では、有名メーカーのサス・キットでも、今のワタクシのサスと同じようにポンポンと跳ねてしまうものが多いとのことでした。
テインの幾つかのサス・キットは、かなりマシで、粘る動きがあるそうです。
テインは、アフター・パーツ・メーカーの中で、最大のシェアを持つと報道されています。
そのテインですら、S15製造開始から9年も経って、初めてサーキット・スペック・モデルを販売開始したという事態になっています。
かなり開発に手こずっていたのではないでしょうか?
そんな難しいS15ですが、前回もお話したとおり、パーツが買えなくなっている状態です。
その上、ニスモも、「日産直系の子会社が、レースでのフィード・バックした商品を事もあろうにディーラーで販売するとは何事か?!」などという訳の分からぬ批判を受けて、スペシャル・パーツをどんどん販売しなくなっている状態です。パーツカタログも、とっても薄っぺら(汗)。
ですので、今、まだある剛性アップパーツをある程度入れていくことにしました。
※ニスモに限らず、他の自動車メーカー直系のチューニング・パーツ・メーカーも、同じような動きを見せている。TRDも、何だか動きが悪い。少なくとも、どこのパーツメーカーも、現行車両のパーツのみ開発するという態度に変わっている。マツダスピードブランドなど、マツダスピード解体・本体への吸収以後、動きは最悪で、現行車両以外の素晴らしいチューニングパーツは全て廃版とされてしまった。アフター・パーツ市場は、本当に大きなもので、自動車メーカーも、最近までは積極的に参入していたのに、またまた後退してしまった。自動車メーカー系にしか作れないものは、実に沢山ある。自動車が売れないとぼやいてばかりのメーカーたちだが、自分たちで首を絞めている行動ばかりが目立つような気がするのは、ワタクシだけだろうか?
ということで。
純正のフロント・クロス・バーは当然として(大体9000円)、クスコの前後ストラット・タワー・バー、ニスモのパワー・ブレース・システム2を導入することにしました。
あと十日もすれば、またまた入庫という形になりそうです。
また、足回りのオーバー・ホール時には、強化ブッシュの入ったアーム類を導入して、ドゥラックのリア・ラダー・バーか、純正のリア・クロス・バーでも入れれば、もうそんなに導入するパーツも残っていませんね。
さてさて。
LSDを入れたんですし、バカバカとリアが出るという話を試すため、雨が止んだ直後の船坂峠でテストしてみました。
…ははは。
思いっきりテール・スライド&カウンター遅れのタコ走り(大汗)。
最近までワタクシが乗っていたFR車は、みんなとっても安定していたので、まさかあのくらいでリアが簡単にブレイクするなんて…
10年以上、リアがガ~~~ン!と滑る事態に遭遇していなかったので、カウンターが当てられず、タコ走り(※リアが滑り出して、カウンター・ステアが遅れ、右、左とリアのすべりが続いてしまうような下手~~~~~なテール・スライド状態)ばかりになってしまいました。
…な、嘆かわしい…
ハンドルの穴に手が入り込んで、回せなくなるなんて(涙)。
それにしても。
ヘリカルLSDの効きは、かなりのものです。
ちょっと前の機械式と同じくらい効いているんじゃないかな??
ショートなドリフトなら、完全にこのLSDで出来そうです。
また、タイヤとサスとのマッチングは、あまり良くなさそう…
リアのグッドイヤーは、溝も沢山あるけれど、今のサスでは、滑り出しが早そうです。
ワタクシのようなイモドライバーには、少々荷が重過ぎます。
クルマのせいというよりも、そういう性質のクルマをねじ伏せる技量がないのですから、ワタクシが合わせるのと同時に、クルマもワタクシに合わせてもらいます(笑)。
…あれ?
結局、クルマのせいにして逃亡だな(笑)。
by uneyama_shachyuu | 2008-05-31 23:05 | 自動車