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意外に多い反応は

もう何も言わなくてもいいか…と思っていた、小室哲哉の逮捕劇

意外に多い反応は、

「ショック…」

というものではないでしょうか?

朝、目覚ましにかけたテレビの第一報は、

「小室哲哉氏、詐欺容疑で逮捕『状』」

というものでした。
朝の大騒ぎの時点では、まだ逮捕状は執行されておらず、逮捕状請求がなされた(ホテルを出たのが朝の7時50分前後)状態だったので、つまるところ、検察から既に報道に情報が漏れ出ていた訳で、小室さんも覚悟の逮捕だったのではないでしょうか?


で。
「ショック」は借金問題でしょうか?
でも、これは前々から相当噂があったことで。

では、詐欺容疑??
確かに、ここまで考えると、この両方ではなかったか、と思いますね。

しかし、ワタクシ…のみならず、多分ワタクシなどの業界の人間は、

「ああ…食われたな…」

と思った方も多かったと思います。

つまり、「またこんなのが出ちまったのか」というのが本音で、驚くよりも「やっぱり…」と呆れてしまったのが本当のところではなかったか、と思います。


※「食われた」というのは、つまり、素人(世間知らずの坊や)が、苦しいんでいるのにつけこまれ、その手のプロ又はその手先にうまく踊らされて倒れたということ。皆さんは、「何であれほどの人がこんなバカを?!」と思うかもしれないが、自分を含めて考えてみると、本当にこの手の金銭的苦境に立つと、人間、どれだけ愚かになるのだろうか?と思えるほどに愚劣極まる行為をしてしまうもの。目先しか見えなくなるほど追い詰められる経験がない人には分からないかもしれない。問題は、彼の周りに人無き事で、文字通り裸の大様か、もしくは迷える子羊になってしまっていたことだろう。本当に信用できる人がいれば、間違いなく法的整理を覚悟させたはずだから。彼の身の不運は、間違いなく彼自身が引き寄せたものだが、その問題の本質は、そういう波長の人物を引き寄せて気が付かない精神状態、もしくは人間性になってしまったことではないだろうか。借金の問題というのは、どれだけ大きくても、最後の覚悟さえすれば、何とかなるものなのだが、それを覚悟できない状態で、耳が痛いことを言う人を遠ざけ、ズルズルと耳に心地よいことを言う人間にだけに引きずられてしまい、自分の暗黒面におちてしまったようにしか見えないのだ。小室氏のようになってしまった人物に振り回されたり、苦しんだ経験から、ワタクシにはそうとしか見えないのだが…



どちらにせよ。
これは、「ショック…」などと言っている場合ではない、と思います。

何故なら、そのような反応は、この問題について、既に他人事として評価するところから始まっているからです。

このような事は、規模の大小はともかく、誰にでも起こる問題なのです。

そのことに気が付くのは、落ちる前ではなく、むしろ落ちてしまった時です。

しかし、そこで大きく結果が違うのは、痛い目に遭っているときに我慢して見失わない人だからと思い知りましたから。

これが、本当に難しい。

人生の切所は、真我直面の時だから。

この時ほど、試されることは無いんですが、それは、ただ逃亡すれば、直面したことにも気が付かずに転落するだけになってしまうんですね。


冷酷なようですが、小室氏は、やはり、逃亡してしまったのでしょう。立ち向かえなかったのは、間違いありません。

しかし、彼は勿論バカではないから、誰かに止めて欲しい…とすら心のどこかで思っていたのかも知れません。

彼が手を振っていたのを見て、何となくそう思いました。

苦しかったんでしょうね…
犯罪でも何でも、これでとにかく、収束には向うのでしょうから。



何だが年寄り臭くなってしまいましたが、自分への戒めも含めて、今回敢えて書いてみました。

小室さん。
何とか戻ってきて欲しいです。
そのときは、謙虚に見詰め直して下さいね。

by uneyama_shachyuu | 2008-11-05 00:43 | 時事